イランとオマーン、ホルムズ海峡を通る航路座標で合意
共同声明の発表に向けた最終調整が進められており、「第三者による妨害がなければ」近く正式発表される見通しだという。
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イラン外務省は5日、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ要衝ホルムズ海峡の新たな航路について、オマーンとの間で地理的な航路座標に関する基本合意に達したと明らかにした。バガイ(Esmaeil Baghaei)報道官によると、共同声明の発表に向けた最終調整が進められており、「第三者による妨害がなければ」近く正式発表される見通しだという。
ホルムズ海峡は世界の海上輸送原油の2割が通過するエネルギー輸送の要衝で、航行の安全確保は国際社会にとって重要な課題となっている。2026年に入り、中東情勢の悪化を背景に海峡周辺では軍事的緊張が高まり、商船への攻撃や航行の混乱が相次いでいた。今回の合意はこうした状況を改善し、船舶の通航を円滑にするための重要な一歩と位置付けられる。
一方で、バガイ氏は航路の設定だけでは海峡の安全は保証されないとの認識も示した。安全な航行を実現するには、沿岸国間の協力に加え、地域の軍事的緊張を緩和するための外交努力が不可欠だと強調している。
ロイター通信によると、協議ではイランがペルシャ湾に入る船舶の管理権限を担う案が検討されており、オマーン側との役割分担についても調整が進められている。ただし、具体的な運用方法や監視体制などには詰めるべき点が残されており、最終合意には至っていない。トランプ(Donald Trump)米大統領は近く合意が成立するとの見方を示していたが、実際には細部の協議が続いているという。
ホルムズ海峡の安定は世界のエネルギー市場に直結する。海峡の封鎖や航行障害は原油価格の急騰や供給不安を招くため、今回の合意が実効性を伴う形で実施されるかどうかに各国の関心が集まっている。
今後は共同声明の内容に加え、安全確保の具体策や関係国の対応が焦点となる。
