◎犯行声明を出した組織は確認されていない。
イラン革命防衛隊(IRGC)の兵士(Getty Images)

イラン南部シスタンバルチスタン州で正体不明の武装集団が町議会の議長らを襲撃し、革命防衛隊(IRGC)の兵士を含む6人が死亡した。国営イラン通信(IRNA)が1日に報じた。

それによると、武装集団による1回目の襲撃で町議会の議長、革命防衛隊の隊長1人と兵士2人が死亡。武装集団は警察学校の式典を襲撃したという。

その後、別の地区で2件目の事件が発生。武装兵が警察官2人を射殺し、車で逃亡した。

犯行声明を出した組織は確認されていない。

シスタンバルチスタン州では先月初めにも武装集団が国境警備隊員4人を2回の攻撃で殺害している。事件後、パキスタンに拠点を置く過激派ジャイシュ・アル・アドルが犯行声明を出した。

同州はアフガニスタンおよびパキスタンと国境を接し、イスラム過激派、麻薬密売組織、民兵が時折衝突している。

昨年末には武装勢力が同州の警察署を襲撃し、警察官12人近くを殺害した。

シスタンバルチスタン州はイランで最も開発が遅れている地域のひとつであり、イスラム教スンニ派が多数派を占める。イラン指導部はシーア派を国教に定めている。

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