◎フーシ派は昨年10月以降、この海域の船舶に60回以上攻撃を仕掛け、計4人の船員を殺害。1隻を拿捕し、2隻を沈没させた。
イエメン、シーア派武装勢力フーシの戦闘員(ロイター通信)

紅海を航行中の船舶がイエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃を受けたとみられる。英国海運貿易オペレーション(UKMTO)などが27日、明らかにした。

それによると、この船舶は反体制派が支配する西部ホデイダの沖合で攻撃を受けたと無線で通報した。

民間警備会社Ambreyもこの攻撃を確認。同海域にいた西側の軍艦が対応に当たっているという。

UKMTOは声明で、「爆弾を積んだドローンボートによる攻撃とみられる」と明らかにした。

それによると、船舶と乗組員にケガはなく、次の寄港地に向かっているという。

フーシ派は犯行声明を出していない。

フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区から撤退するまで紅海やアデン湾の船舶を攻撃すると宣言。イスラエルと関係のない船舶も被害を受けている。

フーシ派は昨年10月以降、この海域の船舶に60回以上攻撃を仕掛け、計4人の船員を殺害。1隻を拿捕し、2隻を沈没させた。

米中央軍(CENTCOM)はこの事態を受け、今年1月以降、イエメン領内を複数回空爆。5月30日の空爆では少なくとも16人が死亡、42人が負傷したとされる。

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