◎イランの支援を受けるヒズボラはイスラエル領内への攻撃を繰り返し、ガザ紛争を複雑にしている。
2024年1月7日/パレスチナ・ガザ地区南部の病院(Getty Images)

レバノンイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエル北部の航空管制基地を攻撃した。イスラエル軍が7日、明らかにした。

それによると、ヒズボラは6日に北部の基地を複数回砲撃したという。

イスラエル軍の報道官は声明で、「バックアップシステムが機能したため、防空に影響が出ることはなかった」と述べた。

また報道官はヒズボラを非難し、「レバノンとの全面戦争に応じる用意がある」と警告した。

中東歴訪中のブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は今週、イスラエルを訪問する予定だ。

ブリンケン氏は7日、ガザ紛争で仲介を務めるカタールの記者団に対し、「この紛争は容易に拡大し、さらなる不安と苦しみを引き起こす可能性がある」と語った。

イランの支援を受けるヒズボラはイスラエル領内への攻撃を繰り返し、ガザ紛争を複雑にしている。

イスラエル軍によると、ヒズボラの基地攻撃で負傷者は確認されず、復旧作業が進められているという。

イスラエルのレバノン国境沿いでは小規模な戦闘が続いており、数万人が避難を余儀なくされている。

イスラエルのものとみられるドローンは先週、レバノン・首都ベイルート南部のアパートにミサイルを2発撃ち込み、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの幹部アロウリ(Saleh al-Arouri)氏ら数人を殺害した。

ヒズボラはこれをイスラエルの戦争犯罪と非難し、報復を誓った。

イスラエル軍のハレビ(Herzi Halevi)参謀総長は今週、「ヒズボラが攻撃を強化すれば、それに応じる用意がある」と警告。「軍事的圧力が効果を発揮するか、あるいはもうひとつの戦争を引き起こすかどうかはヒズボラ次第だ」とけん制した。

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