ヒズボラ首長「イスラエルが停戦違反」緊張高まる
カセム師は声明で、イスラエル軍がレバノン南部で駐留を継続していることに強い不満を表明し、「いかなる侵害にも対応する」と警告した。
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レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者カセム(Naim Qassem)師は21日、イスラエルによる停戦違反やレバノン領内での軍事行動が続けば、ヒズボラとして対抗措置を取る考えを示した。
カセム師は声明で、イスラエル軍がレバノン南部で駐留を継続していることに強い不満を表明し、「いかなる侵害にも対応する」と警告した。
ヒズボラとイスラエルは週末、20日に停戦で合意した。しかし、停戦発効後も双方は相手が合意を順守していないと非難し合っている。
カセム師は演説で、ヒズボラは停戦を尊重する立場だとしながらも、その前提としてイスラエル側の順守が不可欠だと強調。イスラエル軍がレバノン領内での駐留や軍事作戦を継続することは認められないと述べ、「イスラエルがレバノンに居座ることはない」と語った。
これに対し、イスラエルのカッツ(Israel Katz)国防相は21日、レバノン南部に展開する軍部隊について、脅威を受けた場合には「対処する」と警告した。イスラエル側はヒズボラによる攻撃再開の可能性が残っているとして、国境地帯での軍事的圧力を維持する姿勢を崩していない。
今回の停戦は、米国などの仲介によって実現したものの、発効直前まで双方の攻撃が続き、多数の死傷者が発生した。イスラエル軍はヒズボラの拠点を執拗に空爆、ヒズボラはロケット弾やドローンで応戦した。停戦発効後は大規模な戦闘こそ確認されていないが、散発的な衝突や相互非難が続いている。
ヒズボラはイスラエル軍がレバノン南部から撤退し、主権侵害を停止することを停戦履行の条件としている。一方、イスラエルはヒズボラの軍事能力が依然として脅威であると主張し、必要に応じて軍事行動を継続する構えだ。
レバノン情勢はイランと米国の和平協議の行方とも密接に関連している。レバノンでの停戦が崩壊すれば、地域全体の緊張が再び高まり、外交努力にも影響を及ぼす可能性がある。双方の強硬な姿勢が目立つ中、長期的な安定につながるかどうかは予断を許さない状況となっている。
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