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イスラエル軍がレバノン南部空爆、20人死亡、ヒズボラとの停戦合意から数時間後

イスラエル軍によると、空爆はヒズボラが夜間に50発以上のロケット弾や無人機による攻撃を行ったことへの報復措置だった。
2026年6月19日/レバノン南部、イスラエル軍の空爆(ロイター通信)

イスラエル軍が20日、レバノン南部や東部ベカー高原など複数地域に大規模な空爆を実施し、少なくとも20人が死亡した。攻撃はイスラエルと親イラン武装組織ヒズボラが停戦に合意してからわずか数時間後に行われたもので、ようやく実現した停戦の脆弱さを改めて浮き彫りにした。

イスラエル軍によると、空爆はヒズボラが夜間に50発以上のロケット弾や無人機による攻撃を行ったことへの報復措置だった。軍はヒズボラの戦闘員や軍事施設、兵器関連インフラを標的にしたとしている。一方、ヒズボラ側は停戦違反を否定し、イスラエルこそが停戦発効後も攻撃を継続していると主張した。双方が相手側の責任を主張する中、停戦合意は早くも崩壊の危機に直面している。

レバノンの保健当局によると、イスラエル国境に近い南部の町で一家4人が死亡し、別の攻撃ではレバノン軍兵士1人も犠牲になった。攻撃は南部国境地帯だけでなく内陸部にも及び、多数の民間人が巻き込まれたとみられる。

今回の停戦は19日、米国とイランの仲介による地域緊張緩和の枠組みの一環として成立した。発効した合意では、レバノンを含む複数の戦線で軍事行動を停止し、60日間にわたる米イラン協議を進めることが想定されていた。しかし、停戦発効後も戦闘が続き、イスラエル軍兵士4人がヒズボラの攻撃で死亡したことを受けて、イスラエル側は強硬姿勢を維持している。

イスラエル政府はヒズボラの脅威が続く限り南レバノンに展開する部隊を撤退させない方針を示している。これに対しヒズボラは、イスラエル軍が占領地域から撤退しない限り抵抗を続ける構えを崩していない。双方の対立は停戦後も解消されておらず、散発的な衝突が続いている。

3月以降の戦闘により、レバノン側の死者は3900人を超えた。一方、イスラエル側でも兵士や民間人に死傷者が出ており、双方の被害は拡大を続けている。今回の空爆はようやく始まった外交努力に深刻な打撃を与える可能性が高く、中東情勢の安定化を目指す国際社会にとって大きな懸念材料となっている。停戦の維持と政治的解決への道筋は依然として見通せず、地域情勢は再び緊迫の度合いを強めている。

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