ガザ地区の子どもたち、3年ぶり対面授業、校舎の多くが破壊されテントで再開
国連児童基金(ユニセフ)によると、ガザでは学校の98%がイスラエルとハマスの紛争によって全壊または損壊。約66万人の生徒が対面授業や通常の教育活動から離れた状態に置かれてきた。
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パレスチナ・ガザ地区で9月19日、数十万人の子どもたちが約3年ぶりに対面での授業に戻った。紛争によって多くの学校が全壊・損壊しているため、授業は損壊を免れた施設だけでなく、テントや仮設の教室などでも行われている。新学期の再開は、長期間にわたり教育機会を奪われてきた子どもたちにとって大きな節目となった。
国連児童基金(ユニセフ)によると、ガザでは学校の98%がイスラエルとハマスの紛争によって全壊または損壊。約66万人の生徒が対面授業や通常の教育活動から離れた状態に置かれてきた。2026~27年度には、国際機関などの支援を受け、テントによる仮設校や一時的な学習センターなどで少なくとも54万人が対面授業を受ける見通しだという。対面授業に参加できない子どもや戦争中にガザを離れた子どもについては、オンライン授業も続けられる。
授業環境は厳しい。仮設校の中には砂地に設置されたものもあり、教室にはマットレスと黒板しかないケースや、校舎が避難先として使われ、数十世帯が暮らしている場所もある。換気設備のないテントで床に座って授業を受け、靴やノート、筆記具を用意できない生徒もいる。
文房具の価格上昇も教育再開の障害となっている。ロイター通信によると、ノートの価格は戦前の3シェケルから15シェケルに上昇した。販売業者はイスラエルによる物資搬入制限が供給減少と価格上昇につながっていると説明している。イスラエル側は学校がハマスの軍事目的に利用されていると主張、ハマスはこれを否定している。
教育関係者によると、今回の紛争では約2万2000人の生徒と770人以上の教育関係者が死亡し、そのうち教師は532人に上るという。子どもたちは教育だけでなく、戦闘や避難によって友人や生活環境も失った。
14歳の生徒はロイター通信の取材に対し、学校へ向かう際にも流れ弾やロケット、空爆への恐怖があると語った。3年ぶりの対面授業は教育活動の再開を示す一方、ガザの学校と子どもたちを取り巻く環境が極めて不安定であることも浮き彫りにしている。
