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イスラエル海軍、ガザ支援船39隻を拿捕、主催団体が発表

船団はトルコ南部から出航し、54隻、426人の活動家や支援関係者が参加した。
2026年4月12日/スペイン、カタルーニャ自治州バルセロナの港、ガザ支援船団(ロイター通信)

パレスチナ・ガザ地区への支援物資輸送を目指す船団「グローバル・スムード船団(Global Smood Flotilla)」を巡り、主催団体は18日、イスラエル軍がこれまでに支援船39隻を拿捕したと発表した。一方で、なお複数の船舶が航行を続けており、ガザ到達を目指しているという。

船団はトルコ南部から出航し、54隻、426人の活動家や支援関係者が参加した。参加者は39カ国に及び、食料や医薬品などの人道支援物資を運搬している。船団側はイスラエル海軍の艦艇が公海上で接近し、一部の船に乗り込んだと主張。ライブ映像では、武装した兵士が船上に展開する様子も確認された。

イスラエル外務省は18日、ガザ地区に対する海上封鎖を維持する方針を改めて示し、「封鎖突破は認めない」と強調した。また同省は2025年10月以降、158万トン以上の支援物資搬入を認めていると説明し、今回の船団について、「挑発的行為」と主張した。

これに対し、トルコ政府はイスラエル側の対応を「海賊行為」と非難し、自国民の安全確保と早期帰還を求めた。エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領も国際社会に対応を呼びかけ、イスラエルへの圧力強化を訴えた。スペインやアイルランドなどでも拘束された活動家への懸念が広がっている。

ガザでは戦闘の長期化により深刻な人道危機が続いている。国連や支援団体は食料、水、医療物資の不足が深刻化していると警告しており、多くの住民が避難生活を余儀なくされている。今回の船団はこうした状況への国際的関心を喚起する狙いもあるとしている。

ガザ封鎖突破を目指す船団の派遣は過去にも繰り返されてきたが、イスラエル軍による阻止が続いている。2010年には船団急襲事件で死者が発生し、国際社会から強い批判を浴びた。今回も同様に、公海上での拿捕の合法性や人道支援の扱いを巡り、国際的な議論が再燃する可能性がある。

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