サウジ首都の国際空港が攻撃受け12人死亡、数十人負傷、フーシ派との戦闘激化
背景には、イエメン内戦をめぐる軍事的対立がある。
.jpg)
サウジアラビアの首都リヤドにあるキング・ハーリド国際空港が10日、攻撃を受け、ロイター通信によると、少なくとも12人が死亡、数十人が負傷した。負傷者には重体の人も含まれる。同空港が攻撃されたのは今週3回目。サウジ政府は死傷者数を明らかにしていない。
攻撃は当局による警報がないまま発生した。空港内で爆発が起き、大勢が巻き込まれたとみられる。救急車が10数台駆け付け、負傷者は救急車やドクターヘリで病院に搬送された。利用客によると、正体不明の飛翔体が空を横切った後、出発ゲート付近の天井の一部が崩落した。
航空当局はこの爆発を受け、同空港の運航を一時停止した。フライトレーダー24などによると、リヤド行きの便は欠航または目的地変更となり、クウェート航空やエティハド航空、カタール航空なども運航を取りやめた。米国、英国、アイルランド、カナダなどの在サウジ大使館は、空港と周辺地域に近づかないよう自国民に警告した。
この爆発について、犯行声明は出ていない。ただ、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は今週前半に発生した2回の攻撃について犯行を認めている。これらの攻撃では計4人が死亡し、民間航空機も被害を受けた。
背景には、イエメン内戦をめぐる軍事的対立がある。サウジ連合軍はフーシ派に対抗するイエメン政府軍を支援し、同組織への空爆を続けている。フーシ派はサウジの空域を軍事作戦区域と宣言し、航空各社に飛行を避けるよう警告した。トランプ(Donald Trump)米大統領は10日、サウジ連合軍によるフーシ派への攻撃に加わる可能性について、検討すると明らかにした。
一方、リヤドでは国際的なエネルギー会議や投資会議が予定されている。主催者は安全対策を強化した上で、会議を予定通り開催する方針を示した。空港への攻撃は、サウジの防空能力と地域の安全保障に課題を突き付けている。
