◎アフガンでは2021年8月の政変以来、イスラム国(ISIS)系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
アフガニスタン、西部ヘラート州(Omid Haqjoo/AP通信)

アフガニスタン西部ヘラート州のシーア派モスクに銃を持った男が押し入り、礼拝中の6人を殺害した。タリバン暫定政権が4月30日、明らかにした。

それによると、事件は州都ヘラート市の住宅地にあるモスクで29日夜に発生。黒い布を顔に巻いた男が銃を乱射し、少なくとも6人が死亡、1人が負傷したという。

警察が現場を封鎖し、男の行方を追っている。

現地メディアによると、犯行声明を出した組織は確認されていない。

カルザイ(Hamid Karzai)前大統領はX(旧ツイッター)に声明を投稿。事件を強く非難すると書き込んだ。

タリバンによると、ヘラート州の著名なシーア派指導者とされる70代の男性が死亡したという。

国連アフガニスタン支援団もこの攻撃を非難し、「子供を含む少なくとも7人が死傷したと報告を受けている」と述べた。

また同支援団はタリバンに対し、攻撃を受けたシーア派コミュニティを保護するよう訴えた。

アフガンでは2021年8月の政変以来、イスラム国(ISIS)系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。

この組織はシーア派だけでなくタリバン暫定政権にも攻撃を仕掛けており、多くの市民が自爆テロや襲撃に巻き込まれて死亡している。

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