◎タリバンのアブドゥル・バキ・ハッカーニ高等教育大臣は声明の中で、「女性は学ぶことを許可されるが、男性と一緒に勉強することは許可されない」と述べた。
2021年9月11日/アフガニスタン、首都カブールの学校、女子生徒たち(Getty Images/AFP通信/EPA通信)

アフガニスタンの武装政府は12日、大学は性別分けされ、新しいドレスコードが導入されると発表した。

タリバンのアブドゥル・バキ・ハッカーニ高等教育大臣は声明の中で、「女性は学ぶことを許可されるが、男性と一緒に勉強することは許可されない」と述べた。

2001年10月に崩壊した旧タリバン政権は女性と女児から学ぶ権利を奪い、ブルカ(全身を覆うイスラム教のヴェール)の着用を強制し、イスラム法に違反した者をムチで打った。

タリバンは女性の学ぶ権利と働く権利を尊重すると約束していたが、国内にとどまった多くの女性はこの言葉を信用せず、全国各地で抗議デモを展開している。

ハッカーニ高等教育大臣は記者団にタリバンの包括的な教育システムを説明した。「私たちは男女共学システムを終わらせます。アフガニスタンの国民はイスラム教徒であり、政府のシステムを快く受け入れるでしょう...」

世界で最も貧しい国のひとつであるアフガニスタンの大学に個別のクラスを提供する資金力はないため、女性を学校から排除すれば問題を解決できると主張する当局者もいると伝えられている。

しかし、ハッカーニ高等教育大臣は、「国内には女性教師がたくさんおり、個別クラスを提供できない場合は代替案を示す」と主張した。「大丈夫です。男性教師にカーテンの向こうから教えさせてもいい。テクノロジーを使えば新しい授業スタイルを確立できるかもしれません...」

全国の小中学校はすでに男女個別学習を開始している。現地メディアによると、女子生徒はヒジャーブ(ブルカより緩いヴェール)の着用を強制されていないという。ただし、ハッカーニ高等教育大臣は新しいドレスコードの詳細をまだ示しておらず、ブルカやヒジャーブの着用を義務付ける可能性もある。

2021年9月11日/アフガニスタン、首都カブールのシャヒードラバニ教育大学で開催されたタリバンの集会(Getty Images/AFP通信/EPA通信)

ハッカーニ高等教育大臣は大学の科目の見直しを行うと述べた。計画によると、タリバンはイスラム教、国家、歴史的価値観に基づく他国と競争できる合理的な大学カリキュラムを作りたいという。

アフガニスタンの教育システムは2001年の旧タリバン政権崩壊以来大きく改善され、特に女性と女児の学ぶ権利と学習レベルは格段に向上した。

ユネスコの報告によると、旧タリバン政権崩壊以来、小学校に通う女子生徒の数はほぼゼロから250万人に増加したという。また女性の識字率はこの10年間でほぼ2倍の約30%に上昇した。

しかし、タリバンは女性問題省を勧善懲悪省に置き換え、政権奪取後の約束をなかったことにしようとしている。

勧善懲悪省は旧タリバン政権で最も物議を醸した部門として知られている。それは市内に宗教警察を配備し、イスラム法に違反した者を捕らえ、殴打し、男性同伴者のいない女性をムチで打った。

一方、首都カブールのシャヒードラバニ教育大学に集まったタリバンのジェンダー政策を支持する女性たちは、「ブルカを着用し、タリバンの旗を持ちなさい」と訴えた。

現地メディアによると、女性たちはブルカを身につけ、タリバンフラッグを振り回し、新政権を称賛するスピーチに耳を傾け、女性の権利を訴える全国の抗議デモに関与する人々を非難したという。

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