◎現地メディアによると、容疑者たちは実業家とその息子を誘拐し、タリバンとの銃撃戦の末、死亡したという。
2021年9月25日/アフガニスタン、西部ヘラート州のヘラート、誘拐犯の死体を見学する人々(AP通信)

9月25日、アフガニスタンの武装勢力タリバンは、誘拐に関与したとされる容疑者4人を射殺し、西部ヘラート州の中央広場に死体を吊るした。

タリバンの当局者は先日、イスラム法に基づく死刑や切断などの刑罰を再開すると警告していた。

現地メディアによると、容疑者たちは実業家とその息子を誘拐し、タリバンとの銃撃戦の末、死亡したという。

広場の端で薬局を経営している男性はAP通信の取材に対し、「タリバンは広場に1人を吊るし、残り3人の死体は別の場所にさらした」と語った。「4人は25日の未明に誘拐事件を起こし、警察に射殺されたと聞きました...」

ヘラート州の地区警察署長は声明で、「タリバンの当局者は誘拐された親子を救出した」と発表した。署長によると、銃撃戦でタリバンの戦闘員と民間人が負傷したという。

ヘラート州の副知事は25日、「死体の公開は誘拐事件を抑止するための措置」と述べた。「誘拐事件に関与した者はこうなると示すことで、新たな誘拐事件を防ぐことができます...」

主要メディアによると、タリバンと警察当局は4人が誘拐事件に関与したという証拠を示していないという。

ソーシャルメディアに投稿された動画には、クレーンで吊るされた死体の胸に「誘拐犯はこのように罰せられる」と書かれた看板が取り付けられている様子が映っていた。

タリバンの創設者のひとりで悪名高い元宗教警察署長のムッラー・ヌールディン・トゥラビ氏はAP通信のインタビューの中で、「タリバンは再び死刑執行と切断を行う」と述べていた。

トゥラビ氏は旧タリバン政権の公開処刑に対する批判を退け、「死刑や切断などの刑罰は国の治安を守るために必要」と述べた。旧タリバン政権は首都カブールのスタジアムまたはイードガーモスクで公開処刑を行っていた。

トゥラビ氏はAP通信に、「あなたたちはスタジアムの罰を批判したが、私たちはあなたの国の法律や罰について文句を言ったことはない」と述べた。「私たちはイスラム教に従い、コーランの教えに基づいて法律を制定します」

米国務省のネッド・プライス報道官は25日の記者会見で、「アメリカは虐待に関与した加害者に責任を負わせる」と述べ、国際社会は即決処刑や切断を受け入れないと強調した。

タリバンは8月15日にアフガニスタンを奪取して以来、西側諸国を拒絶するジハード組織との戦いに追われている。タリバンの当局者によると、東部ナンガハール州の州都で25日に爆弾が爆発し、少なくとも1人が負傷したという。犯行声明は出ていない。

タリバンの当局者は声明の中で、「先週ジャララバードで発生した爆弾テロにはイスラム国(ISIS)の関連組織が関与している」と述べた。この爆弾テロではタリバンの戦闘員を含む12人の死亡が確認された。

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