◎アフガニスタンの首都カブールにあるサルダル・モハマド・ダウド・カーン病院で自爆テロが発生し、20人以上が死亡、少なくとも50人が負傷した。
2021年11月2日/アフガニスタン、首都カブールの通り、負傷した子供を抱える男性(Ahmad Halabisaz/AP通信)

11月2日、アフガニスタンの首都カブールにあるサルダル・モハマド・ダウド・カーン病院で自爆テロが発生し、20人以上が死亡、少なくとも50人が負傷した。

現地メディアによると、事件後、イスラム国(ISIS)の関連組織であるISIS-K(イラクのイスラム国家とレバント)が犯行声明を出したという。

タリバンのビラル・カリミ報道官は地元メディアのインタビューの中で、「爆発は病院の外で2度発生し、1つは自爆攻撃だった」と述べた。

カリミ報道官によると、タリバンの兵士は病院の外でISIS-Kの戦闘員4人を射殺し、1人を拘束したという。タリバンの掃討作戦は15分ほどで終了したと伝えられている。

またロイター通信によると、タリバンは現地に特殊部隊を派遣し、ISIS-Kの病院内への侵入を阻止したという。カリミ報道官は、「テロリストたちは病院内で攻撃を実行するつもりだった」と語った。

ロイター通信の取材に応じた目撃者は、「タリバンのヘリコプターを2機見た」と述べた。タリバンが旧アフガニン政府から奪った西側のヘリで対テロ作戦を行ったのは初めてと伝えられている。

スンニ派イスラム教組織のISIS-Kは、アフガニスタンで最も過激な思想を持つジハード勢力のひとつであり、8月の米軍撤退以来、複数のテロ攻撃に関与したと主張している。

8月末に首都カブールのハミド・カルザイ空港近くで発生した自爆テロの犠牲者は170人を超え、避難任務に従事していた米兵13人が死亡した。

サルダル・モハマド・ダウド・カーン病院は2017年にもテロの標的になった。医師に扮したISISの戦闘員は病院内で銃を乱射し、30人以上が死亡、少なくとも50人が負傷した。

サルダル・モハマド・ダウド・カーン病院

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