アッバス氏、20年ぶりのパレスチナ立法選を表明、11月28日投開票も不透明感漂う
パレスチナでは2005年の大統領選と2006年の立法選を最後に、国政選挙が実施されていない。
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パレスチナ自治政府のアッバス(Mahmoud Abbas)議長は24日、11月28日に議会選挙を実施する方針を改めて表明した。実現すれば、パレスチナでは約20年ぶりの議会選挙となる。アッバス氏は国連総会の録画演説で、国民と国際社会に約束した改革計画を完了したと述べ、予定通り選挙を進める考えを示した。
パレスチナでは2005年の大統領選と2006年の立法選を最後に、国政選挙が実施されていない。2006年の立法選ではイスラム組織ハマスがアッバス氏率いるファタハを上回り、その後の対立を経て2007年にハマスがガザ地区を掌握したことで、パレスチナ側の政治的分断が固定化した。アッバス氏は2027年に大統領選を実施する方針も示しているが、具体的な日程は設定していない。
今回の議会選をめぐっては、実施に向けた準備が進む一方、複数の問題が残っている。ファタハ内部からも他の政治勢力との対話を求める声が出ているほか、イスラエルがガザ地区への投票箱や選挙用紙、投票用インクの搬入を認めるかどうかも不透明だ。ファタハも24日時点で候補者名簿を確定させておらず、選挙管理委員会は9月26日から候補者の申請受付を始める予定としている。
一方、ハマスは選挙への参加方針を示し、他の勢力との連携を協議している。アッバス氏の対抗勢力として名前が挙がる元ファタハ幹部のモハメド・ダフラン(Mohammed Dahlan)氏との連携も協議対象となっている。
フランスなど欧州側からは選挙実施を求める声も出ている。フランスのバロ(Jean-Noël Barrot)外相は24日、選挙はパレスチナ人が政治的意思を示す手段だとして、アッバス氏に公約を履行するよう求めた。
今後はガザを含む実際の投票環境を整備できるか、そして分断されたパレスチナ政治の中で選挙を成立させられるかが焦点となる。
