◎ブルガリア当局は今年2月、首都ソフィア近郊の高速道路で放置されたトラックを発見。18人の遺体を収容し、34人を救助した。
2023年5月24日/アフガニスタン、首都カブールの国際空港、ブルガリアから空輸された棺と当局者(Afghanistan Foreign Ministry/AP通信)

アフガニスタン当局は24日、ブルガリアで死亡した自国民18人の遺体が首都カブールの国際空港に到着し、遺族に引き渡されたと発表した。

ブルガリア当局は今年2月、首都ソフィア近郊の高速道路で放置されたトラックを発見。18人の遺体を収容し、34人を救助した。52人はいずれもアフガン人で、西欧を目指してトルコからブルガリアに入国したとされる。

当局は人身売買に関与した疑いで7人を逮捕した。

18人の死因はいずれも窒息死だった。

タリバンの報道官は空港で記者団の取材に応じ、「遺体の送還が遅れたのは我が国に科せられた残酷な制裁のせいだ」と語った。

また報道官は「遺体は遺族に引き渡された」と述べ、市民に対し「違法な人身売買ルートを使って命を危険にさらすべきではない」と呼びかけた。

同じトラックに乗っていたアフガン人34人は試練を乗り越えたが、脱水症状と凍傷に見舞われていた。34人はブルガリアの施設にとどまっている。

アフガンの経済は欧米諸国の厳しい経済制裁によって低迷し、数千万人が国連やその他の人道機関の支援に頼っている。

欧米諸国は経済制裁を緩和する条件として、タリバンに基本的人権を尊重するよう求めているが、タリバンは女性を公共の場から締め出し、女子教育を厳しく制限。孤立を深めることになった。

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