◎警察は亡命希望者とみられる人々を乗せたトラックを首都ソフィア近郊の高速道路で17日に発見。18人の遺体を収容、34人を救助した。
2023年2月17日/ブルガリア、首都ソフィア近郊の集落、移民を乗せたトラックが見つかった現場近く(Valentina Petrova/AP通信)

ブルガリアの警察当局は18日、首都ソフィア近郊に移民の遺体を放置したとされる7人を逮捕したと発表した。

警察は亡命希望者とみられる人々を乗せたトラックをソフィア近郊の高速道路で17日に発見。18人の遺体を収容、34人を救助した。

警察によると、人々はトラックの荷台下の狭いスペースに押し込まれていたという。18人の死因はいずれも窒息死だった。

政府報道官は18日の記者会見で救助された34人について、「いずれも体調不良を訴え、市内の病院で治療を受けた」と説明した。

報道官によると、52人は全員アフガニスタン出身。西欧を目指してトルコからブルガリアに入国したという。

警察は18人の死亡推定時刻について、警察が発見する10~12時間前と発表した。トラック発見時、運転手はいなかった。

当局によると、人身売買に関与したとされる7人は国内の異なる場所で拘束されたという。当局はこの中に運転手がいるか調べている。

報道官は記者団に対し、「容疑者らはトルコ国境からブルガリアに入り、セルビア国境まで人々を運ぶ組織犯罪に属している」と語った。乗客は1人当たり5000~7000ユーロを支払っていたという。

ブルガリアはトルコから西欧を目指す移民の通り道に当たり、アフガン人やシリア人などが陸路で入国を試みている。

専門家によると、ブルガリアにとどまる移民はほとんどおらず、大半がイギリス、フランス、イタリアを目指すという。

ブルガリア政府はトルコ国境約260kmに有刺鉄線付きのフェンスを設置しているが、移民は人身売買業者の助けを借りてトラックなどで入国を試みる。

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