◎検察は今年7月、被告に禁固8年と罰金2400万ユーロを求刑した。
2022年5月25日/フランス、カンヌ国際映画祭のプレミア、歌手のシャキーラさん(Daniel Cole/AP通信)

スペインの裁判所は27日、脱税で起訴されているコロンビアのスーパーポップシンガー、シャキーラ(Shakira)被告に出廷を命じた。

スペイン検察は2018年、コロンビアのセックスシンボルと呼ばれているシャキーラ被告が2012年から2014年の間に1450万ユーロを脱税した告発した。

検察は今年7月、被告に禁固8年と罰金2400万ユーロを求刑した。しかし、被告は不正行為をすべて否定し、検察が提示した和解案もすべて却下した。

被告の弁護団は告発を「馬鹿げている」と一蹴し、「シャキーラは税金をすべて支払い、さらに300万ユーロの追徴課税も収めている」と指摘した。

バルセロナ近郊アスプルガズ・ダ・リュブラガートの裁判所は27日、被告に対する6件の脱税裁判を承認し、出廷を命じた。公判日は決まっていない。

この裁判では被告が2012年から14年の間にどこに住んでいたかがポイントになる。検察は、「被告は2012年から2014年の間、毎年180日以上スペインで生活したため、スペインの法律に基づき税金を納める必要がある」と主張している。

被告(本名シャキーラ・イサベル・メバラク・リッポール)はFCバルセロナのジェラール・ピケ(Gerard Pique)選手と交際し、混乱に巻き込まれた。一家はバルセロナに住んでいたものの、最近11年の交際に終止符を打った。

スペイン検察は必要な税金を収めなかったとして、リオネル・メッシ(Lionel Messi)選手やクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)選手といったサッカースターを厳しく取り締まってきた。

ふたりは脱税で有罪となったが、初犯の場合、刑期が2年以下であれば実刑を回避できる条項のおかげで収監を免れた。

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