◎ドラマ「フルハウス」で有名なロリ・ロックリンの夫、モッシモ・ジャヌリは、昨年11月に収監された。
◎夫妻は南カリフォルニア大学に多額の裏金(50万ドル)を支払い、娘のテストの成績や資格などの修正を依頼した罪で有罪判決を受けている。
2019年8月27日 ボストングローブ/マサチューセッツ州、ボストンのジョン・ジョセフ・モークリー裁判所に向かうロリ・ロックリンとモッシモ・ジャヌリ(右)

AP通信によると、昨年11月に収監されたファッションデザイナーのモッシモ・ジャヌリ(57歳)が、残りの刑期を自宅で過ごさせてほしいと懇願したという。

ジャヌリは、大ヒットホームコメディドラマ「フルハウス」で健全なベッキー叔母さんを演じたロリ・ロックリン(56歳)の夫である。夫妻は大学不正入学事件で起訴され、有罪判決を受けた。(ロックリン:懲役2か月、ジャヌリ:懲役5か月)

ベッキー叔母さんは昨年末に刑期を終え、シャバに戻っている。

ジャヌリの弁護士は法廷文書の中で、「彼は収監前のコロナウイルス検査で陰性と確認されるまでの間、標準的な検疫下に置かれると信じていた」と述べた。

ジャヌリによると、彼は検疫期間中、刑務所の隣にある高セキュリティ施設の小さな独房で約2か月過ごしたという。

ジャヌリは手紙に、「私はそこで精神的、肉体的、そして感情的な幸福をすべて奪われ、重大な危機に直面した」と書いた。

弁護士は文書の中で、「ジャヌリは少なくともコロナ検査を10回受け、すべて陰性と診断された。それにもかからず、彼は狭い独房で50日以上過ごす羽目になった」と述べた。

ジャヌリとロックリンは南カリフォルニア大学に多額の裏金(50万ドル)を支払い、娘のテストの成績や資格などの修正を依頼した罪で有罪判決を受けている。

2017年8月13日 AP通信/左からイザベラ・ジャヌリ、ロリ・ロックリン、オリビア・ジャヌリ

狭い独房に追いやられたジャヌリは、外に出ることを許可されず、3日に1回シャワーを浴び、独房内で食事をとり、家族に電話することはほとんど許可されなかったと書いている。

ジャヌリが収監されたのは、南カリフォルニアのロンポックにある連邦矯正施設である。

弁護士は、「進行中のコロナ危機および彼が置かれた状況を考えると、残りの刑期は間違いなく自宅で過ごせるだろう」と述べた。

南カリフォルニアの刑務所局は1月14日にジャヌリの弁護士の文書を受け取ったと伝えられている。

ジャヌリは4月にリリースされる予定である。妻のロックリンは北カリフォルニアのダブリンにある連邦矯正施設で罪を償い、昨年末に釈放された。

ロックリンは早期の収監に合意したうえで、「コロナウイルスに関する理由で早期釈放は求めない」と検察官に約束していた。

夫妻は連邦捜査局(FBI)が「バーシティ・ブルース作戦」と名付けた大学不正入学事件で起訴された著名人のひとりである。なお、娘のイザベラ・ジャヌリ(22歳)とオリビア・ジャヌリ(21歳)は南カリフォルニア大学を中退している。

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