SHARE:

米ユタ州山火事、乾燥と強風で急拡大、避難命令も

火災は6月22日午後、ビーバー郡の山間部で発生した。
2026年6月22日/米ユタ州ビーバー郡で発生した山火事(ABCニュース)

西部ユタ州ビーバー郡で発生した山火事が急速に拡大し、焼失面積が2万4000ヘクタール(東京ドーム5100個分)に達した。現地メディアによると、周辺住民やキャンプ場利用者に対する避難命令が継続されている。

火災は6月22日午後、ビーバー郡の山間部で発生した。発生直後から乾燥した気象条件と20~25メートルの強風にあおられ、炎は急速に拡散した。ユタ州政府によると、焼失面積は急速に拡大し、24日時点で2万4120ヘクタールに達したという。火災の封じ込め率は0%、鎮火の見通しは立っていない。

当局は22日夜、被害が予想される複数の地区の住民に避難命令を出した。地区内にある複数のキャンプ場も閉鎖され、地域を通る主要道路の一部が全面通行止めとなった。避難命令は24日現在も解除されておらず、消防はビーバー郡の市民に対し、最新情報の確認と避難準備の継続を呼びかけている。

現場では多数の消防士や航空機が投入され、延焼阻止に向けた消火活動が昼夜を問わず続けられている。しかし、高温と低湿度に加え、乾燥した植生が燃料となっているため、火勢を抑え込むことは容易ではない。森林局は声明で、「高温、突風、極度に乾燥した樹木が火災拡大の主な要因となっている」と説明した。

出火原因は明らかになっていないが、地元当局は人為的な要因による可能性が高いとの見方を示している。現時点で人的被害や住宅の焼失は確認されていないものの、火災の進行方向によっては住宅地への脅威が高まる恐れがある。

米西部では近年、気候変動の影響による高温化や干ばつの深刻化が指摘され、山火事の発生件数や規模の拡大が続いている。今回の火災も乾燥と強風という悪条件が重なったことで急速な延焼を招いたとみられる。気象当局は今後も高温と乾燥した天候が続くと予測している。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします