米ユタ州で山火事延焼中、一部地域に避難命令、ケガ人の情報なし
当局によると、火災は州中部の山岳地帯で発生した後、突風によって短時間のうちに広範囲へ延焼した。
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米西部ユタ州で発生した山火事が急速に拡大し、当局が21日、周辺住民に避難命令を発令した。火災は強風と乾燥した気象条件にあおられ、消防隊による消火活動が続いているものの、封じ込めには至っていない。
当局によると、火災は州中部の山岳地帯で発生した後、突風によって短時間のうちに広範囲へ延焼した。炎は草地や低木地帯を中心に燃え広がり、住宅地にも接近している。これを受け、数百人の住民に対して避難命令が出され、避難所も開設された。
消防当局は地上部隊に加え、航空機による消火活動を実施している。しかし、現場では断続的に強風が吹き続けており、火の粉が遠方まで飛散する「スポッティング」と呼ばれる現象が発生している。このため、新たな火点が次々と生じ、消火活動を一層困難にしている。
また、山火事による煙は広範囲に拡散し、周辺地域の大気環境にも影響を及ぼしている。当局は21日、高齢者や呼吸器疾患を持つ住民に対し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。現時点で人的被害は確認されていないが、住宅やインフラへの被害が懸念されている。
気象予報では今後もしばらく高温と乾燥した状態が続く見通しで、消防は警戒を強めている。現場では数百人規模の消防隊員が活動中、急峻な地形や変わりやすい風向きが作業の妨げとなっている。
米西部では近年、気候変動の影響による高温化や干ばつの長期化が指摘されており、山火事の発生件数や規模が拡大傾向にある。専門家は乾燥した植生と強風が重なることで火災の勢いが増し、消火活動の長期化につながると分析している。
当局は住民に対し、避難命令が出た場合は速やかに従うよう求めるとともに、最新の火災情報や気象情報を随時確認するよう呼びかけている。消防隊は引き続き延焼の阻止と住民の安全確保を最優先に活動を続けているが、完全な封じ込めにはなお時間を要する見通しだ。
