◎米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
2024年11月8日/米ニュージャージー州バーゲン郡郊外で発生した山火事(AP通信)

東部ニュージャージー州で複数の山火事が発生し、消防が消火活動に当たっている。

州消防局は8日の声明で、「市民は少なくとも数日間、煙に備える必要がある」と述べた。負傷者の情報はない。

ニューヨーク市に近いニュージャージー州バーゲン郡の郊外でも山火事が発生。これまでに39エーカー(東京ドーム3個分)が焼失した。建物の被害はない。

ニューヨーク市の緊急事態管理局は8日、市内に煙が流れ込む可能性があると声明を出した。

ニュージャージー州南部のバーリントン郡とカムデン郡でも山火事が発生。100棟以上の建造物を脅かしている。2つの焼失面積は約360エーカー(東京ドーム30個分)。

ニュージャージー州中部のオーシャン郡では350エーカーを焼失。この山火事は鎮火に向かっている。州内では他に6件の火災が報告されている。

米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。

しかし、今年は11月に入っても季節外れの高温と乾燥が続き、山火事の発生リスクが高い状態が続いている。

国立気象局(NWS)はボストンからニューヨーク、フィラデルフィアからワシントンDCにかけて、山火事のリスクが高まっているとして警報を出している。

一方、西部のカリフォルニア州ベンチュラ郡では山火事が勢いを増し、この2日間で80平方キロメートルが焼失少なくとも220の建造物が全焼した。

今年の全米の山火事による焼失面積は4万平方キロメートル(東京都面積の18倍)を超えている。

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