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フランス南部の人気観光地近くで山火事拡大、数万人が避難

火災はボルドー西方の森林地帯で発生し、強風と乾燥した気象条件にあおられて短時間で延焼した。
2026年7月23日/フランス西部、山火事が発生した現場(AP通信)

フランス南西部ジロンド県で発生した山火事が急速に拡大し、大西洋沿岸の人気観光地カップフェレ半島周辺に迫っている。地元当局は23日、住民や観光客の安全を確保するため広範囲に避難命令を出し、2万人を超える人々が避難した。夏の休暇シーズンと重なったことから、多くのキャンプ場や宿泊施設の利用者が避難を余儀なくされ、観光地は混乱に包まれている。

火災はボルドー西方の森林地帯で発生し、強風と乾燥した気象条件にあおられて短時間で延焼した。焼失面積は約31平方キロメートルに達し、一部では炎が住宅から約300メートルまで接近した。特に近郊の集落では約8800人が予防的に避難し、自治体は避難者向けの受け入れ施設を開設して対応に当たっている。

消火活動には約700人の消防隊員が参加し、パリからの応援部隊や複数の消防飛行機も出動した。しかし、高温と乾燥、変わりやすい風向きが消火活動を難しくしており、当局が警戒を続けている。現時点で人的被害は報告されていないものの、火災の勢いは依然として強く、さらなる避難が必要となる可能性もある。

今回の山火事は南ヨーロッパ各地で続く猛暑と干ばつの中で発生した。フランスでは今年に入り約1万2500件の山火事が発生し、約440平方キロメートルが焼失している。スペインでも大規模な山火事が相次ぎ、鉄道の運休や住民避難が実施されたほか、イタリア・シチリア島では消火活動中の消防士1人が死亡するなど、各国で被害が広がっている。

専門家は温暖化による気温上昇が熱波や干ばつを深刻化させ、森林火災が発生・拡大しやすい環境を生み出していると指摘する。欧州は世界平均を上回る速度で気温が上昇しており、近年は高温と乾燥が長期間続くケースが増加している。こうした状況は森林だけでなく農業や水資源にも影響を与えてきた。

各国は防災体制の強化と気候変動への適応策を急いでいる。

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