▽被害の全容は明らかになっておらず、各州政府が調査している。
米国中西部から南部の広い範囲で大荒れの天気となり、数十の竜巻が発生し、少なくとも28人の死亡が確認された。現地メディアが15日に報じた。
南部オクラホマ州とテキサス州では山火事も発生。消防によると、オクラホマ州では15日午前の時点で300棟近くの家屋や建造物が全焼し、約700平方キロメートルが焼失したという。
テキサス州では少なくとも2郡で山火事が発生。消防は推定45平方キロメートルが焼失したと報告している。
この山火事は発生から24時間ほどで爆発的に延焼。乾燥、高温、強風が炎を煽っている。
カンザス州、テキサス州、オクラホマ州では大粒の雹（ひょう）が降り、複数の地域で竜巻が発生。少なくとも13人が建物の倒壊に巻き込まれたり、自動車事故で死亡したと伝えられている。
全体の死者数は15日正午の時点で28人。そのうち15人は竜巻関連、山火事で死者は確認されていない。
国立気象局（NWS）は15日午後、今後数時間以内に多数の竜巻が発生し、そのうちのいくつかは猛烈な勢力になる可能性があると警告した。
ABCニュースによると、激しい雷雨が南部の一部地域で報告され、ミシシッピ州では複数の竜巻が目撃されたという。
NWSはミズーリ州、アーカンソー州、ミシシッピ州、ルイジアナ州、イリノイ州、インディアナ州の6つの州で過去24時間に30以上の竜巻が発生したと報告している。
被害の全容は明らかになっておらず、各州政府が調査している。
＜竜巻の勢力＞
▽F0：風速 17～32（m/s）
▽F1：風速 33～49（m/s）
▽F2：風速 50～69（m/s）
▽F3：風速 70～92（m/s）
▽F4：風速 93～116（m/s）
▽F5：風速 117～142（m/s）
