◎ピラルは30日午前の時点でエルサルバドル・首都サンサルバドルの南西約360キロに位置し、時速10キロの速さで東北東に進んでいる。
エルサルバドル、サーファー(Getty Images)

太平洋沿岸に位置する熱帯低気圧ピラルエルサルバドルを含む中米諸国に大雨と洪水をもたらす可能性がある。

米国立ハリケーン・センター(NHC)は30日、ピラルはカテゴリー1のハリケーンに成長する可能性があると報告した。

それによると、ピラルは30日午前の時点でエルサルバドル・首都サンサルバドルの南西約360キロに位置し、時速10キロの速さで東北東に進んでいる。

<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)

ピラルは今後1~2日、そのコースを維持し、沿岸で1日以上停滞した後、突然向きを変え、上陸することなく海へ戻ると予想されている。

エルサルバドルとコスタリカの雨量は120~240ミリ、多いところでは400ミリに達する恐れがある。

エルサルバドル政府は30日の閣議で対策を協議。関係機関に警戒態勢を敷くよう命じた。教育省は全国の学校に対し、11月1日まで対面授業を中止するよう要請している。

地元メディアによると、全国に100カ所ほど避難所が開設されたという。

メキシコの太平洋沿岸ではハリケーン・オーティス(カテゴリー5で上陸)で行方不明になった数十人の捜索活動が続いている。このハリケーンの死者は30日午前の時点で45人となっている。

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