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リビア当局、トリポリ東部の海岸で移民15人の遺体収容

地元当局によると、遺体はトリポリ東部の沿岸地域で発見された。
アフリカ北部・リビア沖、移民を乗せた船(Getty Images/AFP通信)

アフリカ北部・リビア当局は15日、首都トリポリの東方に位置する海岸で移民とみられる15人の遺体を収容したと発表した。地中海を渡って欧州を目指す移民の死亡事故が後を絶たない中、地中海ルートの危険性が改めて浮き彫りとなった。

地元当局によると、遺体はトリポリ東部の沿岸地域で発見された。死因や国籍などの詳細は調査中、当局は地中海横断を試みた移民の可能性が高いとみて身元確認を進めている。沿岸部では近年、小型船やゴムボートで欧州を目指した移民の遺体が漂着する事例が相次いでいる。

リビアは長年にわたり、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国や中東地域から欧州を目指す移民や難民の主要な中継地となっている。2011年の政変以降、政治的混乱と治安悪化が続く中で人身売買組織や密航業者が活動を拡大し、多くの人々が危険な海上ルートに送り出されてきた。

国連の専門機関である国際移住機関(IOM)によると、中部地中海ルートは世界でも特に危険な移民ルートの一つとされる。老朽化した船舶や過積載状態での航行が常態化し、悪天候や機械故障による遭難事故も少なくない。今年も多数の死者や行方不明者が報告されており、捜索活動が続けられている。

リビア国内では移民の増加を背景に社会的な緊張も高まっている。今月初めにはトリポリで移民の流入に反対する大規模デモが行われ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の事務所周辺が一時封鎖された。抗議者たちは移民問題が経済や治安に悪影響を与えていると主張している。

一方、人権団体や国際機関は移民がリビア国内で拘束や搾取、人身売買の被害に遭うケースが相次いでいると警告してきた。多くの移民は貧困や紛争から逃れるため命懸けで欧州行きを目指しており、地中海での悲劇は今後も続く可能性が高い。今回発見された15人の遺体も、そうした過酷な移住の現実を象徴する出来事として国際社会に重い課題を突き付けている。

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