◎被害の全容は明らかになっておらず、地元の人権団体などが調査に当たっている。
2023年10月9日/ミャンマー、南部バゴー、大雨により冠水した道路(Thein Zaw/AP通信)

ミャンマー南部バゴーの広い範囲で大雨による洪水が発生し、1万4000人以上が避難を余儀なくされた。地元の人権団体が9日、明らかにした。

バゴーは最大都市ヤンゴンの北方約70キロに位置する。

ミャンマー国営放送(MRTV)によると、ヤンゴンとバゴーを結ぶ鉄道が土砂崩れにより運行できなくなったという。

被害の全容は明らかになっておらず、地元の人権団体などが調査に当たっている。

軍政はバゴーの洪水に関する声明を出していない。

地元の独立系メディアは9日、関係者の話しとして、「バゴーに36の避難所が設置され、1万4000人以上が避難を余儀なくされた」と伝えた。

バゴーの東に位置する地区でも1000人近くが避難所に身を寄せているようだ。

バゴーとその周辺地域では先週から雨が続き、低地で洪水が発生。今のところ死傷者は報告されていない。

オンラインメディア「ミャンマー・ナウ」は気象当局者の話しを引用し、「バゴーの直近24時間の雨量が200ミリに達し、11日正午まで荒れ模様の天気が続く見通し」と伝えている。

AP通信の取材に応じたバゴーの自治体職員は「低地で最大2.3メートル、繁華街では1.2メートルほど冠水した場所が確認されている」と語った。

ミャンマーはほぼ毎年、モンスーンの大雨やサイクロンによる自然災害に見舞われている。2008年の大型サイクロン・ナルギスでは13万8000人以上が死亡した。

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