◎政府は今月中旬、猛烈な熱波が2週間程度続くと予想されていることを受け、全国の小中学校に閉鎖を命じた。
南スーダンの学校(Getty Images/BORGEN Magazine)

アフリカ東部・南スーダン政府が全国の小中学校を対象とする閉鎖命令を4月2日付けで解除すると発表した。地元メディアが27日に報じた。

それによると、保健省は26日午後の声明で4月2日から授業を再開するよう全国の学校に勧告したという。

政府は今月中旬、猛烈な熱波が2週間程度続くと予想されていることを受け、学校に閉鎖を命じた。

気象当局によると、先週の猛暑はピークを過ぎ、まもなく雨季が始まる予定。最高気温は先週、多くの地域で45度前後を記録した。

教育省は27日付けの声明で教師に対し、▽屋外での授業や運動を控える▽教室の風通しを良くする▽生徒に水分補給を適宜行うよう促す▽熱中症防止対策を徹底するよう求めた。

保健省の報道官はフェイスブックに声明を投稿。「北部の上ナイル州やユニティ州で比較的気温の高い状態が続くため、注意が必要」と書き込んだ。

高等学校と大学は熱波中も授業を継続していた。

地元メディアによると、農村部の一部の学校は閉鎖命令が出た後も授業を継続していたという。

南スーダンは2011年にスーダンから独立。それから2年後、キール(Salva Kiir)大統領に忠実な組織がマシャール(Riek Machar)副大統領の組織に攻撃を仕掛け、内戦状態に陥った。

内戦は2018年の和平合意で終結。犠牲者は数十万人と推定されている。

専門家によると、南スーダンは世界で最も気候変動の影響を受けやすい国のひとつであり、数百万人が干ばつや洪水に悩まされている。

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