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米軍、ベネズエラの犯罪組織トレンデアラグアの首領殺害

米当局によると、ゲレーロは長年にわたり同組織を率い、ベネズエラ国内の刑務所を起点に勢力を拡大したとされる。
2025年3月26日/エルサルバドル、中部テコルカの刑務所(AP通信)

トランプ(Donald Trump)米大統領は13日、南米ベネズエラを拠点とする国際犯罪組織「トレンデアラグア」の首領ゲレーロ・フローレス(Héctor Rusthenford Guerrero Flores(通称ニーニョ・ゲレーロ)が米軍の攻撃によって死亡したと発表した。攻撃は米南方軍(SOUTHCOM)が実施したとされ、ベネズエラ領内での精密作戦だったと説明している。

トランプ氏は自身のSNSに声明を投稿。今回の作戦は「迅速かつ致命的な軍事攻撃」であり、ゲレーロを排除したと述べた。トランプ政権はトレンデアラグアを「世界で最も暴力的な犯罪組織の一つ」と位置付けている。

米当局によると、ゲレーロは長年にわたり同組織を率い、ベネズエラ国内の刑務所を起点に勢力を拡大したとされる。組織は南米各国のみならず、米国を含む広範な地域にネットワークを広げ、殺人、誘拐、麻薬密売、恐喝、人身売買などの犯罪活動に関与してきた。米国は同組織を外国テロ組織に指定し、幹部の逮捕・排除を重要課題としていた。

トランプ氏はベネズエラ当局と調整して排除作戦を実施したと述べ、情報共有や技術支援を通じて共同でゲレーロを排除した可能性を示唆した。一方で、ベネズエラ政府からの公式説明は限定的で、作戦の経緯や現場状況については不明な点も多い。

ゲレーロは2023年の刑務所脱走後、長らく逃亡状態にあったとされ、米国で麻薬取引やテロ支援など複数の容疑で起訴されていた。米政府は以前からゲレーロの所在に関する情報提供に報奨金を設定するなど、追跡を強化していた。

米国は国際犯罪組織への対応として軍事力を直接行使した形となり、地域安全保障への影響や主権問題をめぐる議論を呼ぶ可能性がある。特に、外国領内での軍事作戦の正当性や、国家間協力の枠組みの透明性について国際社会で議論が広がる見通しである。

一方で専門家の間では、組織の指導者を排除してもネットワーク型犯罪組織の活動が直ちに解体されるわけではないとの見方もある。後継体制の構築や分裂組織の出現により、むしろ暴力が局地的に拡散する可能性も指摘されている。

米国とベネズエラの関係は今年1月以降、対立と協力が交錯する不安定な状態にある。今回の軍事作戦は両国関係のみならず、ラテンアメリカ全体における対麻薬戦略や治安協力の在り方にも影響を与える見通しである。

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