韓国・ソウルでプライド集会、数千人参加、近くでキリスト教団体が対抗集会
会場にはレインボーフラッグを掲げた参加者が集まり、パレードや文化イベントを通じて多様性と平等の実現を訴えた。
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韓国の首都ソウルで13日、LGBTQ+(性的少数者)の権利向上を訴える恒例の「ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル」が開かれ、数千人が参加した。一方で、近隣では保守的なキリスト教団体による対抗集会も開催され、同性婚や性的少数者の権利拡大に反対する声が上がった。主催者や警察によると、衝突は発生しなかった。
会場にはレインボーフラッグを掲げた参加者が集まり、パレードや文化イベントを通じて多様性と平等の実現を訴えた。ドラァグパフォーマンスや音楽イベントも行われ、若者を中心に幅広い世代が参加した。地元テレビ局が報じた映像には、参加者たちが旗を振りながら市街地を練り歩き、性的少数者への理解促進を呼びかける様子が映っていた。
一方、会場から約700メートル離れた場所では保守系キリスト教団体が集会を開催した。参加者は「同性愛は罪だ」などと書かれた横断幕を掲げ、性的少数者の権利拡大に反対する立場を示した。主催者は数万人が参加したと主張している。
韓国では近年、若い世代を中心にLGBTQ+への理解が広がりつつあるものの、法制度の整備は依然として遅れている。同性愛自体は違法ではないが、同性婚は認められておらず、性的指向や性自認を含む包括的な差別禁止法も成立していない。この法案は約20年にわたって国会で議論されているが、保守的な宗教団体などの反対により停滞している。
ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバルは韓国最大のLGBTQ+関連イベントとして知られ、2000年の開始以来、参加者数を増やしてきた。近年は会場使用許可を巡って主催者と市当局の対立も発生し、広場の利用が認められないケースもあった。それでも主催者は街頭での開催を継続し、多様性の尊重を社会に訴えている。
韓国社会では依然として性的少数者に対する偏見や差別が残る一方、裁判所による同性カップルの権利認定など前向きな動きも見られる。参加者からは「存在を認めてほしい」「誰もが安心して暮らせる社会を実現したい」といった声が聞かれた。祭典と対抗集会が並行して行われた今回の光景は、韓国社会における価値観の変化と対立の双方を映し出すものとなった。
