◎事故は首都マニアの南東に位置するラグナ湖で発生した。
2023年7月27日/フィリピン、リサール州、転覆したボートに乗る救助隊員(Philippine Coast Guard/AP通信)

フィリピン・リサール州の湖で旅客船が強風にあおられ転覆し、少なくとも21人が死亡、40人が救助された。地元当局が27日、明らかにした。

リサール州警察は捜索・救助活動を継続中と報告しているが、乗客乗員の数は明らかにしていない。

それによると、事故は首都マニアの南東に位置するラグナ湖で発生したという。

船は埠頭から50mほどの地点で猛烈な風に見舞われ、パニックになった乗客が船の片側に移動し、ひっくり返ったと伝えられている。

リサール州警察は沿岸警備隊や他の地元当局の協力を得て捜索・救助活動を開始。少なくとも40人を救助し、21人の死亡を確認した。

フィリピン北部に上陸した台風5号は広い範囲に大雨と強風をもたらし、27日に遠ざかった。

27日の転覆事故により、同国における台風5号の死者数は確認できているだけで30人となった。

中央政府によると、北部ルソン島における土砂崩れ、洪水、倒木による死者は9人。数千人が避難を余儀なくされたという。

被害の全容は明らかになっておらず、軍・警察・消防の合同チームが調査に当たっている。

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