◎パキスタンの冬の雨季はもうしばらく続くと予想されている。
2022年8月25日//パキスタン、南西部バルチスタン州の集落(Zahid Hussain/AP通信)

パキスタン全土で豪雨により少なくとも36人が死亡、50人が負傷、土砂崩れによる家屋の倒壊や道路封鎖が相次いでいる。地元メディアが3日に報じた。

それによると、アフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州の被害が特に深刻で、死亡が確認された30人のほとんどが女性と子供だったという。

南西部バルチスタン州では海岸沿いの町で洪水が発生。少なくとも5人が死亡した。当局は700戸以上の家屋が被害を受けたと報告している。

係争地カシミール地方でも死傷者や被害が確認されている。

当局は被災地に救助隊を派遣。土砂崩れで通行不能になった高速道路では民間企業も瓦礫の撤去作業に当たっている。

被害の全容は明らかになっておらず、陸軍・警察・消防・自治体が調査している。

パキスタンの冬の雨季はもうしばらく続くと予想されている。

2022年夏には1カ月以上に渡って大雨が続き、壊滅的な洪水が発生。300億ドル以上の経済損失を被った。この洪水では1800人近くが死亡、国土の3分の1が冠水した。

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