◎この2人ともう1人のインド人女性登山家はアンナプルナ(標高8091m)の山頂から下山する途中で事故に遭ったとみられる。
ネパール・ヒマラヤ山脈のアンナプルナ(Getty Images)

ネパール当局は18日、ヒマラヤ山脈のアンナプルナ(標高8091m)でアイルランド人の男性登山家が氷河のクレバス(割れ目)に落ちて死亡し、インド人の男性登山家が行方不明になっていると報告した。

地元当局によると、この2人ともう1人のインド人女性登山家はアンナプルナの山頂から下山する途中で事故に遭ったとみられる。

女性登山家は途中で体調を崩したものの、山頂から数キロの地点で一夜を過ごし、無事帰還した。

AP通信は首都カトマンズに拠点を置く登山グループの話として、「クレバスに落ちた56歳のアイルランド人男性の死亡が確認された」と報じた。死因は明らかになっていない。

山岳救助隊は男性の遺体を収容し、カトマンズに移送した。

同じくクレバスに落ちたとみられるインド人男性の捜索は続いている。

女性登山家は下山中に体調を崩し、雪原で一夜を過ごしたものの、救助隊のヘリに救助され、生還した。

APによると、女性登山家はカトマンズの医療機関に搬送され、手当て受けたという。命に別条はなかった。

ヒマラヤ山脈では春の登山シーズンが始まったばかりである。今年も数百人の登山家がエベレスト(標高8848m)などの頂を目指す。

エベレストでは先週、登山家3人がクレバスに落ち、行方不明になっている。3人はエベレストの第1ベースキャンプに向かう途中で深さ約50mのクレバスに転落したと伝えられている。

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