◎土砂崩れは30日未明に発生したと伝えられている。
2022年7月1日/インド、北東部マニプール州郊外(National Disaster Reponse Force/AP通信)

インド当局は1日、北東部マニプール州郊外の町で発生した土砂崩れについて、これまでに19人の死亡を確認し、少なくとも50人と連絡が取れないと報告した。

土砂崩れは30日未明に発生したと伝えられている。州政府は警察や救助隊200人以上を現地に派遣し、行方不明者を捜索している。

州政府の報道官は記者団に対し、「ここ数週間の大雨と土砂崩れの影響で地盤が緩んでおり、救助活動に遅れが生じている」と語った。「州政府は連邦政府に増援を要請しました...」

この地域では鉄道の建設工事が行われていた。報道によると、この地域には反政府勢力の拠点があるとされ、鉄道会社の安全を確保するために軍が警備に当たっていたという。当局は兵士10人の死亡を確認したと報告している。

1日に現場を視察した陸軍の高官は記者会見で、「瓦礫の中から兵士13人と民間人5人が救出された」と語った。

地元紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)は政府筋の話を引用し、「救助された18人はいずれも病院に入院し、少なくとも50人の行方が分かっていない」と報じている。

現場の近くで生活する男性はAP通信の取材に対し、「土砂が川を塞ぎ、天然のダムができている」と語った。男性によると、州政府は周辺住民に避難命令を出したという。

土石流に巻き込まれた人の大半が就寝中だったと考えられている。タイムズ・オブ・インディアは生存者の話を引用し、「土砂は鉄道職員が寝泊まりする居住区の一部を押し流した」と報じている。

モディ(Narendra Modi)首相は1日、地元当局から救助活動と被害状況の報告を受けたとツイートした。

インド北東部と隣国バングラデシュ北部ではこの3週間大雨が続き、少なくとも8つの州で洪水被害が報告されている。

インド北東部アッサム州、トリプラ州、シッキム州などでも土砂崩れが発生し、この3週間で約200人が死亡。バングラでは5月17日以降、少なくとも42人が死亡し、数十万人が避難を余儀なくされた。

予報官によると、南アジアの雨季は通常6月から始まるが、今年は3月頃から広い地域で大雨が続いていた。

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