◎ファンボロー空港は昨年、年間最大飛行回数を5万回から7万回に増やすと発表。拡張工事に必要な当局との協議を開始した。
2024年1月27日/イギリス、ファンボロー空港近く、空港の拡張工事に反対するデモに参加したグレタさん(Jonathon Vines/Extinction Rebellion UK/AP通信)

スウェーデンの環境活動家グレタ(Greta Thunberg)さんが27日、イギリス南部で行われた空港拡張計画とプライベートジェットに反対するデモ行進に参加した。

地元の活動家数百人がロンドンの南西約65キロに位置するファンボロー空港近くの通りを行進し、「プライベートジェットを禁止しろ」「滑走路の拡張に反対」などとシュプレヒコールを上げた。

ファンボロー空港は昨年、年間最大飛行回数を5万回から7万回に増やすと発表。拡張工事に必要な当局との協議を開始した。

デモ行進を主催した気候変動危機を訴える団体「絶滅への反逆(エクスティンクション・レベリオン、Extinction Rebellion)」はプライベートジェットが民間旅客機よりはるかに多くの汚染をもたらすと主張している。

それによると、2022年にファンボロー空港を発着した便の1フライト当たりの乗客数は2.5人だったという。その大半がプライベートジェットであった、

同団体はソーシャルメディアに投稿したビデオメッセージでプライベートジェットを激しく罵った。「この温室効果ガスを大量に排出するとんでもない乗り物を今すぐ禁止しなさい」

グレタさんもSNSに声明を投稿。「航空機が排出する二酸化炭素の大半が一部の富裕層によるものであることを認識しなさい」と非難した。「一部の富裕層のために人間や地球を犠牲にするなど許されない...」

ファンボロー空港は声明で、「同港はビジネスや旅行の重要な拠点であり、環境への影響を減らすことの重要性を認識している」と反論した。

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