ドイツ西部の山火事沈静化、ベルギー国境に接近、消火活動続く
現場では消防隊など約1500人が消火活動にあたり、森林内の入り組んだ地形への対応には軍も加わった。
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ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州で発生した山火事は15日、延焼が止まり、状況が安定した。消防が明らかにした。ベルギー国境に近い地区では前日、火災が集落から300メートルまで迫ったため、2000人以上が避難していた。消防は火勢が収まったことを確認したものの、安全が確保されたとは判断せず、住民に避難を維持するよう求めている。
火災は300ヘクタールに広がり、同州で過去最大規模となった。現場では消防隊など約1500人が消火活動にあたり、森林内の入り組んだ地形への対応には軍も加わった。軍の戦車2両が消防隊の進入路を確保するため、森林内の障害物を取り除く作業を支援した。
消火活動を難しくしているのが、森林周辺に残る第二次世界大戦時の不発弾だ。地元テレビ局は地中の不発弾が爆発したと伝えている。ケガ人の情報はない。火が鎮まった地域でも小規模な火災や燃え殻が残っており、当局は再燃への警戒を続けている。15~16日にかけては北風が強まる可能性があり、風向きによっては再燃の恐れもある。
今回の火災は欧州各地で猛暑と乾燥を背景に山火事が相次ぐ中で発生した。クロアチアやギリシャ、フランスなどでも大規模火災による避難が続いており、記録的な高温と干ばつが森林火災のリスクを高めている。ドイツのノルトライン・ウェストファーレン州政府はX(旧ツイッター)への投稿で、近年の洪水なども含め、極端な気象現象が増えていると指摘し、気候変動との関連を強調した。
火災そのものは沈静化に向かっているが、住民の帰宅には慎重な判断が求められる。欧州で異常気象が常態化する中、山火事への即応態勢と、気候変動を見据えた防災対策の強化が課題となっている。
