フランス山火事、マクロン大統領が被災地を視察「この戦いに勝つ」
マクロン氏は記者団に対し、「一致団結してこの戦いに勝つ」と述べ、長期戦が予想される消火活動に対し、政府として全面的な支援を続ける考えを示した。
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フランス南西部ジロンド県で山火事が猛威を振るっていることを受け、マクロン(Emmanuel Macron)大統領は27日、被災地の指揮拠点を訪れ、消火活動に当たる消防隊員や避難を余儀なくされた住民を激励した。マクロン氏は記者団に対し、「一致団結してこの戦いに勝つ」と述べ、長期戦が予想される消火活動に対し、政府として全面的な支援を続ける考えを示した。
火災は先週発生し、高温と乾燥、強風が重なったことで急速に拡大した。焼失面積はパリ市の約4倍に達し、第2次世界大戦後のフランスで最悪級の森林火災となっている。
これまでに22万人余りが避難を余儀なくされ、消防隊や軍、警察など数千人規模の人員が消火活動に投入されている。火災はボルドー市街地の約15キロメートルまで迫り、当局は防火帯の設置や道路封鎖などの緊急措置を講じて延焼の阻止に全力を挙げている。
マクロン氏は厳しい環境下で活動を続ける消防隊員らに対し「強い気持ちを持ち続けてほしい」と呼びかけた。一方で、鎮火には時間を要するとの見方を示し、今後も猛暑が続く見込みであることから予断を許さない状況が続くとの認識を示した。また、自宅を離れて避難生活を送る住民に対しても「誰一人見捨てない」と述べ、生活再建への支援を約束した。
今回の火災では、高温の上昇気流が発生し、積乱雲のような火災性の雲を形成する「ファイアーストーム」と呼ばれる現象も確認されている。この現象は落雷や暴風を伴い、新たな火災を引き起こす恐れがあるため、消火活動を一層困難にしている。欧州各国はフランスの要請を受けて消防隊員や航空機を派遣しており、国際的な支援体制も強化されている。
一方、隣国スペインでも首都マドリード近郊やバレンシア州を中心に大規模な山火事が発生し、多数の住民が避難を強いられている。欧州は今年も記録的な熱波に見舞われ、雨不足が続いている。専門家は気候変動によって森林火災の発生頻度や規模が拡大していると指摘する。
フランス政府は当面、消防・軍・警察・自治体が連携して延焼防止と住民保護を最優先に取り組む方針であり、長期戦を見据えた対応が続く見通しだ。
