米ワシントン州山火事、建物850棟全焼、7万人避難、一部で沈静化も被害深刻
被害地域では3つの山火事が発生し、5日時点で約850棟の住宅や建物が焼失した。
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米ワシントン州東部スポケーン近郊で発生した山火事が、消防隊の懸命な消火活動と気温の低下など天候の改善を受けて沈静化している。一方で、火災の危険性は依然として高く、約6万7000人の住民が避難生活を余儀なくされている。
被害地域では3つの山火事が発生し、5日時点で約850棟の住宅や建物が焼失した。消防は延焼を食い止めるため、防火帯の設置や航空機による消火活動を継続している。ここ数日は気温の低下と風の弱まりが消火活動を後押しし、一部の火災で封じ込めが進展した。しかし、6日以降は再び高温で乾燥した気象条件と強風が予想されており、当局は火勢が再び強まる可能性を警戒している。
避難した住民の多くはスポケーン市内のコンベンションセンターや親族宅、賃貸住宅などで生活している。退役軍人向けの医療センターも一時避難を実施、施設への延焼は免れた。自治体は避難者への食料や生活支援を続ける一方、帰宅時期については安全確認が終わるまで判断できないとしている。
火災原因を巡っては、3件のうち1件が放火によるものと断定され、37歳の男が第1級放火罪で逮捕・起訴された。捜査当局によると、目撃証言や現場周辺での不審な行動などから容疑者の関与が浮上したという。残り2件の火災については調査が続いている。
ワシントン州全体では16件の山火事が延焼中で、焼失面積は5日時点で1740平方キロメートルに達した。消防によると、これまでに7000人以上の消防士が現場で対応に当たった。州当局は今年の山火事シーズンについて、「州史上最悪」との認識を示し、連邦政府の支援を受けながら対応を進めている。
米西部では近年、高温や干ばつ、乾燥した気象条件の長期化により山火事が激甚化する傾向が続いている。今回のスポケーン火災も多数の住宅を焼失させ、大規模避難を招いたことで地域社会に深刻な影響を与えた。当局は住民に対し避難命令を厳守し、最新の情報を確認するよう呼びかけている。
