ペルー豪雨、マチュピチュ遺跡へのアクセスに影響、浸水被害相次ぐ
エルニーニョ現象は太平洋赤道域の海面水温が平年より高くなる現象で、世界各地の天候に影響を与える。
.jpg)
南米ペルーで19日、エルニーニョ現象に伴う激しい雨が降り、各地で洪水や土砂崩れが発生した。世界的な観光地である古代インカ帝国の遺跡マチュピチュへのアクセスにも影響が及び、主要観光ルートの一つであるインカ道が閉鎖されたほか、首都リマでも住宅が浸水するなど、大きな被害が出ている。
当局はマチュピチュへ向かうインカ道について、水路の増水や大量の土砂、流木などが危険な状態を生じさせているとして、22日まで閉鎖する措置を取った。マチュピチュはペルーを代表する観光地で、毎年多くの観光客が訪れる。アクセス道路や鉄道など周辺の交通網も豪雨の影響を受ける可能性があり、観光業への打撃が懸念されている。
エルニーニョ現象は太平洋赤道域の海面水温が平年より高くなる現象で、世界各地の天候に影響を与える。南米では豪雨や洪水を引き起こす一方、地域によっては干ばつをもたらすこともある。今回の現象はすでにペルーの漁業や農業にも影響を及ぼしている。ペルーは世界有数の漁業国で、農業も重要な産業であるため、異常気象の長期化は食料供給や輸出にも影響する可能性がある。
リマでは豪雨による洪水で上下水道サービスが機能しなくなり、数十軒の住宅が浸水した。南部の3地区では休校も決まった。浸水被害を受けた住民の中には、家具や冷蔵庫、調理器具など家財の大半を失った人もいる。土砂崩れによる通行止めも相次ぎ、南部のアレキパやモケグアでも交通への影響が出ている。
一方、南部で主要産業の一つとなっている銅鉱業について、銅生産企業サザン・コッパーが南部の操業に影響は出ていないと説明した。ペルーは世界3位の銅生産国であり、鉱業は同国経済を支える基幹産業だ。
今回の豪雨は観光地だけでなく都市インフラや農業、漁業など幅広い分野に異常気象の影響が及ぶことを示した。地元メディアによると、18日時点でこの豪雨による死者は確認されていない。
