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南米各地でエルニーニョによる大雨続く、数千人避難、家畜の移動も

エルニーニョは太平洋赤道域の海面水温が平年より高くなることで、世界各地の気象に影響を及ぼす自然現象である。
2026年10月16日/ブラジル、観光名所イグアスの滝(AP通信)

エルニーニョ現象に関連する豪雨により、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイの広い地域で河川が氾濫し、数千人が避難を余儀なくされている。牧場では牛を高台へ移動させる作業が続き、観光地にも影響が広がっている。

アルゼンチン北東部コリエンテス州では15日、パラナ川の水位が急上昇し、危険レベルに達した。周辺の町では住民の避難が進み、牧場では牛の群れが冠水した牧草地を泳いで渡り、牧場主らが乾いた土地へ誘導する光景が見られた。州当局は今後の降雨に備え、水路の掘削や排水設備の整備を進めている。

洪水の主な原因は、ブラジルに源を発して南へ流れるパラナ川、ウルグアイ川、イグアス川の増水だ。連日の豪雨で水位が上昇し、アルゼンチン北東部、パラグアイ南部、ウルグアイ西部で河川が氾濫した。

パラグアイでは避難者が特に多く、アルゼンチンとの国境に位置する地区で2000人以上が自宅を離れた。パラグアイ当局によると、パラナ川の水位は40年以上で最も高い水準に達しており、さらに上昇する可能性がある。

観光業への影響も深刻だ。アルゼンチンとブラジルの国境にあるイグアスの滝では、イグアス川の増水により、最大の見どころである「悪魔の喉笛」へ続く遊歩道が閉鎖された。ウルグアイでは、アルゼンチンと共同運営する水力発電ダムが放水を段階的に増やし、下流の都市の一部で浸水が発生。数十人が自宅に戻れない状態だ。

エルニーニョは太平洋赤道域の海面水温が平年より高くなることで、世界各地の気象に影響を及ぼす自然現象である。専門家は今回のエルニーニョについて、観測史上最高レベルになる可能性を指摘する。

ウルグアイ北西部では今後数カ月、降雨が増えると予想され、ブラジル南部でも12月まで平年を上回る降水量が見込まれている。被災地域では、さらなる洪水への警戒が続いている。

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