米国熱波、西部から中西部にかけて危険な高温続く
専門家は今回のような長期間に及ぶ猛暑について、気候変動の影響で発生頻度や強度が増していると指摘する。
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米国の広い範囲を熱波が覆い、西部から中西部にかけて危険な高温が続いている。国立気象局(NWS)は11日、この熱波が今後1週間以上続く見込みで、米本土の約3分の2の地域が影響を受ける可能性があるとして警戒を呼び掛けた。
今回の熱波は上空に張り出した強い高気圧、いわゆる「ヒートドーム」が原因である。高気圧がふたの役割を果たし、地表付近に熱が閉じ込められることで気温が異常に上昇する。南西部やグレートプレーンズ(Great Plains)では最高気温が38~43度に達する見込みで、平年を8~14度上回る。夜間も気温がほとんど下がらず、多くの地域で最低気温が27度を下回らないとみられている。
最新の天気予報では全米90カ所以上で高温記録を更新する可能性がある。特に夜間の高温は体温を下げる時間を奪い、熱中症や脱水症状の危険性を高めることから、高齢者や幼児、屋外労働者、冷房設備を十分に利用できない人々への影響が懸念されている。NWSは水分・塩分補給を徹底し、日中の不要不急の外出を避けるとともに、冷房の効いた施設で過ごすよう呼び掛けている。
各地では暑さ対策も進められている。自治体や支援団体は冷房施設を開放し、ホームレスなど生活困窮者に飲料水や冷却タオルを配布するなど、熱中症対策を強化している。一方で、乾燥した地域では高温に加え雷雨による落雷が山火事の発生リスクを高める恐れがあり、西部では防災当局が警戒を強めている。
専門家は今回のような長期間に及ぶ猛暑について、気候変動の影響で発生頻度や強度が増していると指摘する。近年は記録的な高温が世界各地で相次ぎ、米国でも熱波は最も多くの死者を出す気象災害の一つとなっている。今後も各地で厳しい暑さが続く見通しで、住民には最新の気象情報を確認しながら熱中症予防を最優先する行動が求められている。
