◎リオグランデドスル州では2週間ほど前から雨模様の天気が続き、各地で洪水や土砂崩れが発生。これまでに149人が死亡、100人以上が行方不明になっている。
2024年5月14日/ブラジル、南部リオグランデドスル州ポルトアレグレの避難所(AP通信)

大洪水に見舞われているブラジル南部リオグランデドスル州で偽情報が拡散し、混乱が広がっている。現地メディアが15日に報じた。

ソーシャルメディアで拡散された偽情報には次のようのものがある。

▽公的機関は支援活動を行っていない。

▽政府高官が食料、水、衣類の寄付を妨げている。

▽当局が犠牲者の数を操作している。

リオグランデドスル州では2週間ほど前から雨模様の天気が続き、各地で洪水や土砂崩れが発生。これまでに149人が死亡、100人以上が行方不明になっている。

州政府は15日、60万人以上が避難を余儀なくされていると報告した。

州都ポルトアレグレの市当局などによると、X(旧ツイッター)やフェイスブックなどに複数の偽情報が投稿され、その多くが政府の信頼を損なう書き込みだったという。

サンレオポルドの市長はAP通信の取材に対し、「多くの市民が公式の警告を無視し、偽情報を信じた兆候がみられる」と語った。

また市長は「そのせいで、多くの市民がこの緊急事態を軽視し、避難勧告に従わず、自宅にとどまり、被災した。そのせいで亡くなった人もいるかもしれない」と強調した。

中央政府も偽情報が拡散していることを認めたうえで、市民に対し、まずは政府・自治体・気象庁を含む関係機関の公式ウェブサイトを確認してほしいと呼びかけた。

TVグローボによると、捜査当局は個人を中傷するような悪質な偽情報の発信元を調べているという。

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