◎当局は先月初めにコロナの変異株「オミクロン株」を初めて確認したと報告した。
2022年5月15日/北朝鮮、首都平壌の薬局を視察する金正恩 党総書記(Korean Central News Agency/Korea News Service/AP通信)

北朝鮮の国営メディアは20日、新たに1万8820人の新規発熱患者を確認し、死亡した人はいなかったと報じた。

北朝鮮ではコロナウイルスと思われる熱病の感染報告が相次いでおり、累計患者は460万人を超えた。当局によると、17日の新規は約2万3000人で、3日連続3万人を下回った。

当局は先月初めにコロナの変異株「オミクロン株」を初めて確認したと報告したが、それ以降、コロナ患者には一切言及していない。

北朝鮮の経済は金正恩(Kim Jong Un)党総書記の不作為、厳しい経済制裁、天災、国境封鎖でひどく疲弊しており、多くの専門家が北の力だけで今回の感染拡大を抑えることは難しいと指摘している。

世界保健機関(WHO)は、北朝鮮の流行は収束しつつあるという朝鮮中央通信(KCNA)の報道に懐疑的な見方を示し、感染者数が過小報告され、状況が悪化している可能性があると警告した。

KCNAによると、この熱病の死者は460万人以上が感染したにもかかわず、わずか73人である。

また当局は先週、南西部ファンヘナムドヘジュ市でコレラまたは腸チフスと疑われる正体不明の「腹痛」が確認されたと報告した。

韓国で活動するいくつかの人権団体は、「金正恩は国内の感染状況を過小評価している可能性が高い」と指摘している。

あるNGO職員はソーシャルメディアに、「北朝鮮当局はその不安定な医療システムではパンデミックに対処できないと真剣に考えるべきだ」と投稿している。「最初に死ぬのは政治家ではなく国民です...」

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