◎インドのコロナワクチン接種数は20億回を超えている。
インド、コロナワクチンを接種する女性(Getty Images)

インドのワクチン製造会社セラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII)は20日、1億回分のコロナワクチンが期限切れとなったため、破棄せざるを得なかったと報告した。

またSIIは、昨年12月にコビシールド(Covishield)の製造を中止したことも明らかにした。

SIIは世界最大のワクチンメーカーである。

保健当局によると、インド国内で接種されたワクチンの90%超がコビシールドだという。接種数は20億回を超えている。少なくとも2回以上接種した人は人口の約70%。

インド政府は今年1月、医療従事者と最前線の労働者、および基礎疾患のある60歳以上への3回目接種を開始。その後、対象を全成人に拡大した。

しかし、保健当局によると、ブースターの接種回数は3億回に届いていないという。

SIIのプーナワラ(Adar Poonawalla)CEOは20日の記者会見で、「ウンザリしている」と語った。「コロナは過去の存在になりました。ブースターを摂取する人はほとんどいません。皆、コロナにウンザリしているようです。正直、私もウンザリしています...」

プーナワラ氏によると、コビシールド約1億回分の期限は先月切れたという。

プーナワラ氏はインフルエンザの予防接種と一緒にコロナワクチンを接種する人々が増えるかもしれないと期待を表明する一方、インドには欧米のようにインフルワクチンを毎年接種する文化はないと説明した。

2021年5月1日/インド、首都ニューデリーの火葬場(Amit Sharma/AP通信)
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