◎11月8日に発効する新しい規則は、外国人旅行者にワクチン接種証明、3日以内の陰性チェック証明、滞在中の位置情報を含む連絡先の提出を求める。
2020年10月27日/ユタ州のソルトレイクシティ国際空港(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

米国は特定の国に課していた入国禁止措置を11月8日に解除し、ワクチンを接種した外国人旅行者の受け入れを再開する。

一部の専門家はホワイトハウスの決定を歓迎し、旅行者の受け入れは観光業と地域経済の回復を後押しすると述べた。米国は入国制限を約20カ月間維持し、自国だけでなく関係国の家族と観光業にも大きな影響を与えた。

ドナルド・トランプ前大統領は昨年の初めに中国との往来を禁じ、その後、制限を拡大した。

8日に発効する新しい規則は、外国人旅行者にワクチン接種証明、3日以内の陰性チェック証明、滞在中の位置情報を含む連絡先の提出を求める。条件をクリアした人は検疫なしで入国可能。

<米国の新しい入国規則>
・米国と世界保健機関(WHO)が承認したコロナワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラ、中国のシノバックなど)の接種を終えた外国人は、ワクチン接種証明、3日以内の陰性チェック証明、連絡先情報を提出することで検疫なし入国を許可される。ロシアのスプートニクVワクチンは対象外。

・陸路での入国も航路と同じ。

・18歳未満はワクチン未接種でも入国可能。ただし、陰性チェックは必要。2歳未満は陰性チェックも不要。

・18歳以上のワクチン未接種者はこれまで同様、入国前に当局の審査を受ける必要がある。観光での入国は不可。

イギリスのアリソン・ヘンリー氏はAFP通信に、ニューヨークの息子と約20カ月ぶりに再開する予定と語った。

一方、現地メディアによると、米国への亡命を希望する中米の移民希望者数千人がメキシコの国境の町に到着したという。

メキシコに本拠を置く人権団体は、一部のコミュニティ内で新しい規則に関する誤った情報が広まっていると懸念を表明した。一部の移民希望者は亡命の受け入れ審査が緩和されたと勘違いしているという。

ユナイテッド航空は国際線の利用者が50%増加すると予想した。デルタ航空は国際線を利用する旅行者に混雑が予想されると警告している。

デルタ航空のエド・バスティアンCEOは声明の中で「空港は間違いなく混雑する」と述べ、利用者に必要な書類やデータを忘れないよう呼びかけた。

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