14日、オーストリア政府は現在の夜間外出禁止令を強化し、2回目のロックダウンに移行すると発表した。

セバスチャン・クルツ首相は声明の中で、「感染者の急増を抑えるために、家族以外との接触を避けるよう強く求める」と述べた。

セバスチャン・クルツ首相:
封鎖は11月17日から。学校は閉鎖され、クリスマス商戦も厳しい戦いを強いられるだろう」

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、オーストリアの累計感染者数は19.8万件、累計死亡者数は1,746人。13日の新規陽性数は過去最高を更新する9,586件だった。

第二波がもたらした新規陽性者数は春の第一波の約9倍に達している。

オーストリアの制限(11月17日~12月6日の予定)

・学校は全て閉鎖。オンライン授業に移行。

・観光客向けのホテルは閉鎖。滞在できるのはビジネスマンのみ。

・レストランやバーは、テイクアウトもしくはデリバリーサービスに移行。店内での飲食は禁止。

・コンサート、演劇、展示会などのイベントは全て禁止。

・美術館、劇場、映画館、ジム、プール、動物園、遊園地、その他の文化およびレジャー施設は全て閉鎖。ただし、図書館は対象外。

・スキーリゾートも全て閉鎖。オープンは12月に延期。ただし、プロのスキーチームはトレーニングを継続できる。

クリスマスマーケットは12月6日まで開催できない

・重要な店舗(食料品店、ガソリンスタンドなど)のみ営業可能とし、その他は全て閉鎖。

・11月17日まで夜間外出禁止令(20:00~06:00)を継続。11月17日以降は、食料品の購入などの理由を除き、外出禁止。

2020年11月14日 Getty Images/オーストリア、首都ウィーン

オーストリアは3月にロックダウンを経験している。

ルドルフ・アンショバー保健相は記者団に対し、「医療体制の崩壊を阻止する最後のチャンス。春のロックダウンと同じように、感染予防対策を徹底し、第三者との接触機会を減らすことが重要だ」と述べた。

首都ウィーンなどでは、11月3日から部分的な制限と夜間外出禁止令を開始していた。

イタリア

同じく第二波に直面しているイタリアも制限を強化。感染高リスクエリアの「レッドゾーン」を拡大すると発表した。これにより、カタパニア州とトスカーナ州が15日から最も厳しい制限下に置かれる。

ナポリとカンパニア当局は、医療体制が崩壊の危機にあると警告した。

イタリアの累計感染者数は114万件、累計死亡者数は44,000人を超えている。

制限は感染状況に応じてレッド、オレンジ、イエローの3段階に分類される。現在、レッドゾーンに分類されている地域は、ロンバルディア、ポルツァーノ、ピエモンテ、アオスタバレー、カラブリア。15日からカタパニアとトスカーナがこれに加わる。

レッドゾーンの制限

・仕事、食料品の買い出し、健康上の理由を除き、外出は禁止。

・バー、レストランは閉鎖。ただし、テイクアウトとデリバリーは可能。

・生活に欠かせない重要な店舗(食料品店、薬局など)原則閉鎖。ランドリー、美容院、理髪店は営業を継続。サロンは閉鎖。

・幼稚園、小学校、中学校は対面授業を継続。ただし、中学校の上級生はオンライン授業を推奨。大学は全て閉鎖、オンライン授業に移行。

・CONIとCIPに認められたものを除き、スポーツ大会は全て中止。

・運動は個人レベルでのみ継続可能。

・公共交通機関の収容率は50%以下を順守。

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