7月22日、ギニア政府はコロナウイルスの感染拡大を理由に東京五輪への参加を取りやめるとした決定を撤回すると発表した。

文化・スポーツ・歴史遺産省のサヌシ・バンタマ・ソウ大臣は21日、ギニアオリンピック委員会に宛てた書簡の中でコロナウイルスと変異種を非難し、東京五輪から撤退すると発表していた。

バンタマ・ソウ大臣は書簡の中で、「政府はデルタ型を含む変異種の感染が広がっていることを受け、アスリートの健康と安全を維持するために、東京で予定されている第32回オリンピックから撤退することを決めました」と述べた。

声明発表の数日前、ギニアオリンピック委員会のベン・ダウダ・ナソコ事務局長はAP通信の取材に対し、「代表団を東京に派遣するための資金から解放された」と述べ、活動資金の確保に苦労していることを示唆していた。

レスリング女子フリースタイルのファトゥマタ・ヤリー・カマラ選手は影響を受けたアスリートの1人だった。エカマラ選手はAP通信のインタビューの中で、「日本はコロナ禍でも開催を決定しましたが、なぜギニアはそれを理由にキャンセルを決めたのでしょうか?」と述べた。「なぜ?...私は自分に問いかけていますが、まだ答えを見つけることができません」

バンタマ・ソウ大臣は22日の声明で「保健当局から保証を得たため選手団の派遣を決めた」と述べ、21日の決定を覆した。

ギニアは夏季オリンピックに11回参加しているがメダルを獲得したことはない。22日時点でコロナを理由に東京五輪から撤退した国は北朝鮮のみ。

<ギニアの代表選手>
競泳
・ママドゥ・タヒロウ・バー選手(男子)
・ファトウマタ・アリマナ・トゥーレ選手(女子)

陸上
アイサタ・デン・コンテ選手(女子)

柔道
・ママドゥ・サンバ・バー選手(男子)

レスリング
・ファトゥマタ・ヤリー・カマラ選手(女子)

2021年7月22日/日本、東京の首相官邸、菅 義偉首相と世界保健機関のテドロス・アダノム事務局長(AP通信)
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