◎ある保守党議員はジョンソン首相を「馬鹿」と呼んだ。
1月31日、英国議会の調査委員会は2020年に開催されたロックダウン・パーティーinダウニング街10番地の調査結果を一部公表し、ジョンソン政権の「リーダーシップの欠如」を批判した。
調査を主導したスー・グレイ第二事務次官は報告書の中で、「パーティーは許可されるべきではなかった」と述べた。
BBCニュースによると、グレイ次官のチームはこれまで公にされていなかった3つの集会を含む16のロックダウン・パーティーを調査したという。
ボリス・ジョンソン首相は調査結果を受けいれ謝罪したうえで、野党の辞任要求を却下し、「分かった、修正する」と述べた。
グレイ次官は2020年6月のロックダウン・お誕生日パーティーなどに関連するロンドン警視庁の捜査を考慮し、調査結果の一部を非公開とした。BBCによると、非公開部分は警視庁の捜査に影響が出ないと判断された時点で公開される予定だという。
ジョンソン首相は議会演説の中で「すみません」と誤ったが、野党と一部の与党議員は謝罪ではなく辞任を要求した。ある保守党議員はジョンソン首相を「馬鹿」と呼んだ。
グレイ次官は報告書の中で、「パーティーはリーダーシップと判断が欠如していたことを示しており、実施されるべきではなかった」と述べた。
またグレイ次官は、「国民は政府の規則と指導を遵守し、働き、生き、一部はコロナに感染し亡くなり、遺族は家族の最期を看取れなかった」と述べ、政権を批判した。
野党労働党のスターマー党首は怒りの演説でジョンソン首相を非難した。「あなたは国民と亡くなった人々を侮辱し、侮辱し、自分は首相にふさわしくないと証明しました。家族や友人を失った人々は今もトラウマに耐えています...」
ジョンソン首相の保守党は議会の過半数を占めており、野党の批判を無視することができる。ただし、一部の保守党員は不信任決議を求めており、最悪の事態もあり得る。
ジョンソン首相は野党に警察の捜査を待つよう促し、「政府は過ちを受け入れ、成長できる」と主張した。
しかし、保守党のミッチェル議員は演説の中で、「私はジョンソンを信用していない」と述べた。
同じく保守党のベル議員は、「2020年5月に行われた祖父の葬儀は、社会的距離を考慮した悲しくつらいものだった」と語った。
2019年7月まで保守党を率いたテリーザ・メイ前首相はパーティーに関与した者をひとり残らず却下し、「ジョンソン首相と周りにいた人たちは規則を読んでいなかったか、意味を理解していなかった」と批判した。「...あるいは、政府の規則はダウニング街には適用されないと考えていたのですか?」
グレイ次官はジョンソン首相を直接批判しなかったが、「政府は一連の問題に直ちに対処し、失った信頼を回復するために必要なことを行わなければならない」と述べた。
一部の批評家はグレイ次官の黒塗り報告書を批判し、ロンドン警視庁の捜査を考慮する必要など全くないと憤った。コロナで身内を亡くした4,000人以上の遺族で構成される団体は、「嘘つき首相は報告書を黒塗りし、嘘に嘘を重ねている」と批判した。
政府は先週、グレイ次官の調査が完了した時点で完全な調査結果を公表すると約束していた。
一方、ジョンソン首相はウクライナ東部で進行中の危機を緩和するための取り組みを加速させていると宣伝し、何とか話題をそらそうとした。報道によると、ジョンソン首相は31日もしくは2月1日にロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行い、1日にウクライナを訪問する予定だという。