◎欧米諸国「クリスマス・パーティなし」
12月24日、米国のジョー・バイデン大統領とファーストレディは比較的な地味なクリスマスディナーを満喫し、コロナ変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大に懸念を表明した。
アル・ゴア元大統領の秘書官を務めたフィリップ・デュフォー氏はソーシャルメディアに、これほど地味なホワイトハウスのクリスマスは見たことがないと投稿した。「夫妻はZoom(テレビ会議)で関係者とクリスマスを祝っています...」
欧州諸国もクリスマスパーティの中止を相次いで表明している。
イタリア、スペイン、ギリシャは屋外でのマスク着用義務化に踏み切り、クリスマスムードを台無しにした。
イギリス、イタリア、フランスは軒並み新規陽性の過去最多を更新している。
米国のオミクロン株は昨冬の感染爆発を上回る勢いで拡大しており、医療専門家と病院を震え上がらせた。ミシガン大学のハリー・プレスコット准教授はニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、「新規陽性が百万単位になれば、病院は倒れるでしょう」と語った。
バイデン夫妻はなくなくクリスマスパーティを中止した。
ジル・バイデン夫人の報道官、マイケル・ラローサ氏は24日の声明で、「夫妻はゲストを招くことを楽しみにしていた」と述べた。
回復の兆しを見せている航空業界もオミクロン株の影響を受けている。
航空に関する情報を世界規模で網羅するFlightAwareによると、世界中で数千のフライトがキャンセルされたという。
米国の航空各社は乗務員の感染または濃厚接触が相次ぎ、人員の調整に苦慮している。ユナイテッド航空は24日、「オミクロン株の感染拡大は当社に直接的な影響を及ぼした」と述べ、関係機関と連絡を取り合っていると明らかにした。
しかし、ホワイトハウスの報道官は24日、年内いっぱいで南アフリカの8カ国に課していた渡航禁止令を解除する予定とツイートした。対象は南アフリカ、ボツワナ、ジンバブエ、ナミビア、レソト、エスワティニ、モザンビーク、マラウイ。
陽性者の急増に直面しているオーストラリアでも国内線が100便以上欠航した。AUSの連邦政府はブースターショットの間隔を来年1月4日から4カ月に、1月31日からは3カ月に短縮する予定。(18歳以上)
韓国、タイ、イギリスも接種間隔を3カ月に縮めている。
連日新規陽性の記録を更新しているイギリスのボリス・ジョンソン首相は24日、お祝い精神でブースターを接種するよう国民に促した。「プレゼントを買う時間は不足していますが、家族やイギリスに素晴らしい恩恵を与えるものはいつでも入手可能です。ブースタープレゼント...」
ジョンソン首相はイングランドに新たな制限を課す可能性を除外しているが、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド政府は大急ぎで制限を発効した。
ドイツは年末年始に合わせて制限を発効する予定である。12月28日から個人的な集会の人数は10人以下に制限され、ナイトクラブは閉まり、プロスポーツは無観客に移行する。
ポルトガル政府も12月26日からアルコールを提供する店に閉鎖を命じ、国内の労働者に1月9日までテレワークを義務付ける予定。
一方、バチカンのフランシスコ教皇はクリスマスイブに深夜ミサ、クリスマスにも祝福を世界に届ける。