◎ウラジーミル・プーチン大統領は核弾頭を搭載できる極超音速ミサイル「アバンガルド」や「キンザール」、新型戦略兵器のひとつであるレーザー兵器の「ペレスヴェート」を開発した軍事企業を称賛した。
2021年11月3日/ロシア、ソチのボチャロフ・ルチェイ邸、ウラジーミル・プーチン大統領(Mikhail Metzel/Sputnik/Kremlin/Pool/AP通信)

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は3日、国内の軍事企業により高度な極超音速ミサイルと高エネルギーレーザーを開発するよう要請した。

プーチン大統領は会談の中で、核弾頭を搭載できる極超音速ミサイル「アバンガルド」や「キンザール」、新型戦略兵器のひとつであるレーザー兵器の「ペレスヴェート」はロシアが数十年にわたって求めてきた安全保障の突破口になったと述べ、軍事企業を称賛した。

ロシア軍によると、アバンガルドは音速の27倍(約33,000km/h)で飛行し、敵国のミサイル迎撃システムをかわして標的を破壊できるという。これは既存のソ連製大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載され、2019年12月に配備された。

ミグ31K爆撃機が装備する空中発射型極超音速ミサイル キンザールの航行距離は2,000km、速度は音速の10倍と伝えられている。

プーチン大統領はジルコンと呼ばれる新たな極超音速ミサイルの試験が完了間近で、来年海軍に配備される予定と述べた。プーチン大統領は以前、ジルコンの航行距離は1,000km、速度は音速の9倍と述べていた。

専門家によると、ジルコンは巡洋艦、フリゲート艦、潜水艦に搭載される可能性が高いという。

一方、2019年に配備されたレーバー兵器ペレスヴェートの情報はほとんど明らかにされていない。一部の専門家は、ICBMを搭載した移動式発射装置の位置や情報を保護するために開発されたと推測している。

プーチン大統領はより強力な最先端兵器の開発を進めるよう武器商人に要請した。「潜在的な軍事的脅威に効率的に対応することが重要です。ロシアの安全をさらに強化する新しい極超音速兵器、高エネルギーレーザー、ロボット複合体の開発を加速させてください...」

ロシアと米国の関係は2014年のクリミア併合以来完全に冷え切っている。

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