◎ゴンサルヴェス首相は議会周辺を取り囲んだ抗議者約200人をかわそうとしたが、投石攻撃を受け負傷したと伝えられている。
2019年9月27日/ニューヨークの国連本部、セントビンセントおよびグレナディーン諸島のラルフ・ゴンサルヴェス首相(Kevin Hagen/AP通信)

8月6日、セントビンセントおよびグレナディーン諸島の政府当局者は声明で、ラルフ・ゴンサルヴェス首相がコロナワクチンの義務化に抗議する組織の投石攻撃を受け、頭部を負傷したと発表した。

声明によると、ゴンサルヴェス首相は頭部裂傷により大量出血したが、命に別状はないという。しかし、地元メディアは、「ゴンサルヴェス首相は頭部のMRIスキャンを含む検査および治療を受けるため、隣国のバルバドスに移送された」と報じた。

ゴンサルヴェス首相は議会周辺を取り囲んだ抗議者約200人をかわそうとしたが、投石攻撃を受け負傷したと伝えられている。

政府当局者は声明の中で、「いかなる理由があろうと暴力行為は許されない」と述べた。

負傷したゴンサルヴェス首相はインスタグラムに、「全能の神の恵みにより、私は順調に回復しています」と投稿した。首相によると、脳に神経学的損傷の兆候は見られなかったが、被弾直後に脳震盪を起こしたため、少なくとも数週間は診察が必要だという。

議会を取り囲んだ抗議者たちは、「政府は特定の職員に対するコロナワクチンの接種義務化の計画を進めている」と主張した。地元メディアによると、抗議者は主に看護師、警察官、その他の労働者を代表する組織の代表者で構成されていたという。

ゴンサルヴェス首相は以前、政府の公衆衛生法の変更案に「コロナワクチンを拒否した人に対する罰則は含まれない」と述べていた。

議会のジュリアン・フランシス上院議員によると、警察は抗議に参加した女性を逮捕したという。女性が石を投げたかどうかは明らかにされていない。

ゴンサルヴェス首相はインスタグラムの中で、「攻撃の正当性は認められない」と述べた。「民主主義は言論と選択の自由を保障していますが、暴力は認められません」

セントビンセントおよびグレナディーン諸島はイギリス連邦加盟国のひとつで、カリブ海南部に位置する。人口は約11万人。今年4月、島内のスフリエール山が噴火し、住民16,000人以上が避難を余儀なくされた。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク